5連敗で勝率2割、指揮官激怒の「魔の火曜日」 逆転Vへ防御率2.27の村上を援護せよ 「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
確かに指摘通りです。〝サンデー才木〟が機能しているからこそ、リーグ最低のチーム打率2割2分1厘でも2位でとどまっているのです。日曜日に勝てなくなる危険性を冒してまで、才木を火曜日に持っていくのは相当なばくちといえます。そして村上の防御率2・27は決して悪い数字ではなく、決して週の頭を任せられない状態ではないことは明白ですね。
■打線の活性化策
では、〝岡田激怒チューズデー〟から脱出する方法は何か。答えは一つです。
「結局は打線やで。打てないから村上に負担がかかって競り負けるんや。村上だって相手を3点以内に抑えているのは数字が示している。要は打つこと。打線が上向かないとダメなんだ」とは阪神OBの話です。
これは火曜日に限った話ではないでしょう。不動の4番だった大山が打撃不振で5日に2軍落ちし、ノイジーやミエセスもサッパリ。佐藤輝や森下も打撃内容は好不調の波が大きい。さらに昨季は〝恐怖の8番〟と恐れられた木浪も、左肩甲骨骨折で16日に出場選手登録を抹消されました。光明は前川の成長だけ?の打線を活性化させてこそ、〝魔の火曜日〟から脱出でき、全体の勝率も一気に上昇するわけですね。他に知恵はありません。
打てば勝てる-。では沈滞ムードの続く打線をどうやって打てるようにするのか。方法論としては、①パ・リーグ球団とのトレードで野手を獲得する②新外国人野手の獲得③現有戦力の中で調子を上げさせる…などなどですね。
プンプン怒ってばかりでも状態は改善しません。岡田監督がこれからどういう手を打つのか…。今季の残り試合はもう「78」です。
◇植村徹也(うえむら・てつや) サンケイスポーツ運動部記者として阪神を中心に取材。運動部長、編集局長、サンスポ代表補佐兼特別記者、産経新聞特別記者を経て特別客員記者。岡田彰布氏の15年ぶり阪神監督復帰をはじめ、阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。