【陸上】窪田忍が引退表明 「悔いがない…とは正直言えませんが」 駒大、トヨタ、九電工で活躍
7月2日、長距離の窪田忍が自身のSNSを更新し、現役引退することを発表した。 窪田は1991年生まれの32歳。福井・鯖江高から陸上を始め、インターハイや全国高校駅伝に出場。駒大では在学中の4年間、学生駅伝に皆勤出場を果たし、箱根で2度、全日本で1度、出雲では2度区間賞を獲得するなど活躍した。4年時の2013年には出雲と全日本でともにアンカーを務め、優勝のゴールテープを切っている。 【画像】「本当にありがとうございました」SNSで引退を報告した窪田忍 卒業後はトヨタ自動車に入社。14年日本選手権10000mで8位入賞を果たしたほか、ニューイヤー駅伝の貢献。21年から九電工に移籍し、今年3月末で退部したことが発表されていた。 窪田はSNSで「本当に突然ですみません」と切り出し、「ここ2、3年で自分が考える最低限のパフォーマンスができなくなり、思うように走れない中でモチベーションの維持ができなくなった」ことを引退の理由として挙げている。 昨年夏からはトレーニングもままならない日々が続き、悩みで精神的にも追い込まれていたことも告白。「競技を続けたいと思うまでにはなりましたが、気持ちだけではどうにもならないというのも現実です」と苦しい胸の内を明かした。 それでも、「悔いがない…とは正直言えませんが、ここまで続けてこられたことは誇らしく思います」と綴った窪田。「家族や、これまでお世話になった監督・コーチをはじめ、先輩、チームメイト、後輩、友人、そして陸上競技者としての窪田忍を応援していただいた方々には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくった。
月陸編集部