子どもが第一志望の大学に落ちました… 「仮面浪人」する場合、どのくらいの費用がかかるでしょうか?
第一志望には落ちたけれど、滑り止めの大学に合格した場合、第二志望以下の大学に入学して「仮面浪人」で第一志望の合格を目指すか、入学せずに浪人生活に集中するか、第一志望を諦めるかの3択で迷う受験生や親御さんは多いでしょう。選択にあたっては、費用面も気になるところです。 そこで本記事では、仮面浪人をする場合にどのような費用がいくらくらいかかるのかや、浪人生の予備校や塾の費用に関するアンケート調査の結果を紹介します。
仮面浪人を選択するとかかる主な費用 (1)合格した大学の入学費用・在学費用
仮面浪人を選択する場合、第二志望以下で受かった大学の入学金や、在学中の学費の負担が発生します。日本政策金融公庫「令和3年度「教育費負担の実態調査結果」」によると、大学入学時の学校納付金および1年間の学校教育費の平均は図表1のとおりです。 【図表1】
日本政策金融公庫「令和3年度「教育費負担の実態調査結果」」より筆者作成 入学先が国公立大学でも約125万円、私立文系で約186万円、私立理系だと約219万円の費用がかかります。また、この数字は1年間在学した場合なので、万が一浪人期間が2年、3年と伸びると、年数分の学校教育費が上乗せされる計算です。
仮面浪人を選択するとかかる主な費用 (2)予備校・塾などの費用
仮面浪人を選択するかどうかにかかわらず、浪人をする場合は予備校や塾に通う費用が必要となるのが一般的です。自学で受験対策をする自宅浪人を選択することもできますが、浪人生のなかでも少数派でしょう。 ここでは、浪人生の予備校や塾に通う費用の相場や費用に対する満足感など、予備校・塾の費用に関するアンケートの結果を紹介します。 ■浪人生の予備校・塾の費用は年間70~150万円程度が相場 じゅけラボ予備校を運営する、株式会社エンライク(大阪市)が2023年9月に実施した「浪人生の塾・予備校費用に関するアンケート」によると、浪人生の予備校や塾にかかる年間費用のボリュームゾーンは70~150万円です。保護者300人が回答した年間費用の割合は、図表2のようになっています。 【図表2】