最新iPhone 16シリーズ「AI抜きの魅力」とは? 新しいカメラの実力は?実機を使用して検証
いずれのモデルも、超広角カメラの刷新が目立つ。iPhone 16の超広角カメラはオートフォーカスが内蔵された1200万画素カメラで、近くの被写体にグッと近寄るマクロ撮影が楽しい。 またProモデルでは、超広角カメラも4800万画素センサーにアップグレードされた。これにより、超広角カメラも、2400万画素、4800万画素での高精細撮影が可能になっただけでなく、これまでデジタルズームとなっていた0.6~0.9倍と1倍のマクロ撮影も、4800万画素センサーから1200万画素分を切り出して、デジタル的に拡大しない、高品質の撮影が利用できるようになっている。
筆者はこれまでデジタルズームを嫌って、被写体に近づくと表示されるマクロ撮影モードをオフにし、超広角カメラを拡大して記録するモードをオフにしていた。気兼ねなく、近接する被写体を捉えることができる点は、料理や動物、植物の撮影の際に重宝する。 iPhoneはスマートフォンのカメラの中でも、最高のビデオ性能を誇るが、さらなる進化を遂げている。 まずA18 Proを搭載するiPhone 16 Proでは、読み出し速度が向上したカメラセンサーからの大容量データを転送し、速度が向上したメモリーで処理するAppleカメラインターフェースが改良されている。
これによって、4K解像度でこれまでの倍の120フレーム/秒の動画撮影に対応した。しかも、再生速度を60フレーム、30フレーム、24フレームに落とし、自然で質感豊かな映画風のスローモーション映像に変換することができる。 また、iPhone 16シリーズ全モデルで、ビデオ撮影時、4つのマイクで空間の音を拾う仕組みとなった。 撮影した動画の音声を、後から変更できるオーディオミックスでは、画面の中に映っている人の声にフォーカスを当てたり、収録した人の声をスタジオ録音風に雑音を排除したり、人の声を画面の中央から出すシネマティックモードなど、意図を反映した音響設定ができるようになった。