スポーツだけじゃない施設 新アリーナ公開「多岐にわたる役割」/青森市
青森市に完成した新しいアリーナが関係者に公開されました。スポーツだけでなく地域交流や子育て、防災などの側面でも地域に貢献する施設となりそうです。 7月1日にオープンする青森市の総合体育館「カクヒログループスーパーアリーナ」。一体どんな施設になっているのでしょうか? 【中井友紀アナウンサー】 「この先にアリーナがあるのですが、まず最初に目に入ったのがこちらです。カフェが併設されているんですね、7月1日オープンということです」 ドーナツとコーヒーを提供する東北初出店のカフェです。 交流の拠点となる場所は他にも…。 【中井友紀アナウンサー】 「メインアリーナとサブアリーナの間にある屋根がかかったこちらの広いスペース、こちらではイベントなどの開催が可能だということです」 「ヨリドマ」と呼ばれるスペースです。屋根はリンゴを入れるかごをイメージしたデザイン。天候に左右されづらくキッチンカーの乗り入れも可能です。7月には、地元町内会の夏祭りでも利用されます。 続いては、子育て世帯にとって魅力的な場所をご紹介。 【中井友紀アナウンサー】 「様々な遊具が設置されたキッズルームです。こちらにはクライミングもあります。そしてこちらのネット遊具は登ると上につながっています。そしてその先にはこのような長い滑り台もあります」 運動能力の基礎づくりにつながる30種類以上の動きを、遊びながら身につけることができる施設。 新体操競技で使われる弾力のあるマットが敷かれています。 保護者が見守る場所も確保されているだけでなく、キッズルームから直通でオムツ交換や授乳を行えるスペースも完備しています。 さらに、小さな子どもが絵本を楽しめるスペースも。「うちの子が小さい頃にほしかった・・・」と感じる場所です。 続いて、注目のメインアリーナがこちらです。 中央の上部には、4方向の座席から見ることができる大型ビジョンが吊るされています。バスケットボールなどのプロスポーツの公式戦が開催可能で、B2青森ワッツのホームアリーナとして使用されます。 2階の固定席と1階の可動式の席の他、パイプ椅子なども置けば最大でおよそ5000人が収容可能です。 【中井友紀アナウンサー】 「そして、観客席の後ろのこの通路はランニングコースになっていまして、景色を見ながら走ることができるんです」 このように健康づくりでの利用も可能です。 鏡が付いた多目的室も用意されていて、ダンスやバレエのレッスンなどにも対応しています。 そして続いては…。 【中井友紀アナウンサー】 「こちらにずらりと並んだマンホール、何のために使うものか皆さんは分かりますか」 実はこちらのマンホール、災害時にテントと便座を設置することで「マンホールトイレ」として利用されます。下水管につながっていて、敷地内に20基のマンホールトイレを設置することができます。 4000人分の備蓄物資を保管できる防災備蓄倉庫を設置していて、防災の拠点としての役割も担っていきます。 地域交流、子育て、スポーツに防災と様々な役割を持つ「カクヒログループスーパーアリーナ」。23日は午前9時から午後5時まで一般公開されます。 キッズルームは、子ども1人1日100円、保護者1人1日190円、合わせて290円で親子で楽しめます。 リンゴの形をした照明は、ねぶた師の北村麻子さんが制作したものです。「子どもたちが輪になり集い、笑顔あふれる場所になるように」という思い。青森らしさが所々に取り入れられています。どこにあるか探してみてください。 ※記事公開後に施設管理者から情報の訂正があり、備蓄物資の保管に関する内容を変更しました。