令和第1号勝利のライト級日本ランカー柳堀隆吾5年ぶり5月に試合も結果は判定負け
◆プロボクシング ▽ライト級(61・2キロ以下)8回戦 ●柳堀隆吾(判定)宮本知彰〇(27日、東京・後楽園ホール) ライト級8回戦で日本同級12位の柳堀隆吾(花形)と宮本知彰(一力)が激突した。お互いがボディーやカウンターを打ち合う好勝負となった。試合は判定にもつれ込み、3―0で宮本が判定勝ちした。 戦績は30歳の柳堀が10勝(1KO)4敗、同じく30歳の宮本が10勝(8KO)8敗。 柳堀は令和がスタートした5年前の5月1日、後楽園ホールでの東日本新人王予選4回戦でカリエンテ子安(E&Jカシアス)に判定勝ち。新元号での後楽園ホール最初の勝利者となった。その時以来5年ぶりとなる5月の試合。「ここまで長かった。調整はうまくいきました。再起戦をしっかり勝ちきりたい」。昨年12月に宇津木秀(ワタナベ)に5回TKO負けしており、必勝を期して臨んだ。 デビューからこれまで10勝を挙げているがKO勝ちはわずか1回。21年7月の相沢祐貴(RK蒲田)戦以来、2度目のKO勝利へ「サウスポー対策をしっかりやってきた」と準備を整えてきた。 この日は1回からボディーを打ち合う展開。柳堀が右ボディーを打ち込めば、宮本も左ボディーを返す。2回は宮本がカウンターから左ストレートをヒット。4回、今度は柳堀がワンツーから右ストレート。一進一退の攻防が続いた。 5回には柳堀がつんのめって倒れたが、スリップの判定。宮本が左右のボディー、フックでやや優勢に立ったが、柳堀も左フックでぐらつかせた。最終8回も宮本が右ボディーを打てば、柳堀がワンツーを打ち込み、最後までお互い前に出たが倒しきれず、判定で決着が付いた。 勝った宮本は「負けたら辞めるつもりだった。これでもう1回頑張れる」と感無量の様子で観客席に頭を下げた。
報知新聞社