【韓国】現代自と地場3社、LFP電池事業で協力
韓国完成車大手の現代自動車と起亜は26日、リン酸鉄リチウムイオン電池(LFPバッテリー)向け正極材関連の技術開発に向け、系列で鉄鋼大手の現代製鉄、地場正極材素材事業のエコプロビーエムの2社と業務提携を締結したと発表した。 4社は今後、LFPバッテリー用正極材の製造時に前駆体を用いずに材料を直接合成する技術を開発する。具体的には、現代自と起亜、現代製鉄がリサイクル鉄をもとに高純度の鉄粉を製造する加工技術を開発する。エコプロビーエムはこれを活用し、直接合成法の開発を研究する計画だ。 ■有害物質の排出低減やコスト削減も 今回の共同研究は、韓国産業通商資源省が支援する「LFPバッテリー技術開発」事業の一環として、今後4年間実施される。実現すれば、製造工程で発生する有害物質の排出を低減できるほか、生産コストの削減につながる。また、輸入依存度の高い前駆体を使用しないことで、生産の安定化が見込まれるという。