ネリー・コルダが挑む女子ゴルフ史上初の「6連勝」はどれだけすごい? レジェンドたちの連勝記録をまとめてみた
先のシェブロン選手権でメジャー2勝目を達成し女子ゴルフ史上3人目の5試合連続優勝を飾ったネリー・コルダ。彼女は今週末コグニザント・ファウンダース・カップで6連勝に挑む。25歳にしてナンシー・ロペスやアニカ・ソレンスタム超えの新記録達成なるか? 男子に目を向けるともの凄い記録を打ち立てたレジェンドたちがいた。
タイガー・ウッズは1999年のシーズンを4連勝で締めくくった。翌シーズンがスタートすると開幕のメルセデスチャンピオンシップ(現セントリー)から2連勝。6連勝目となったAT&Tペブルビーチプロアマでは最終日に7打差を逆転し栄冠に輝いている。
2000年はタイガーにとって象徴的な1年だった。7連勝を目指したトリー・パインズ(現ファーマーズインシュランス)ではフィル・ミケルソンに優勝をさらわれ2位タイに終わって連勝記録はストップ。しかしその後12試合中7回の優勝(年間9勝)を成し遂げている。 そのなかには15打差の圧勝を飾ったペブルビーチでの全米オープン制覇に加え全英オープン、全米プロゴルフ選手権のメジャー3連勝が含まれ、翌年のマスターズでタイガースラム(年を跨いでのグランドスラム)を達成。まさにキャリアのピークを謳歌していた。 それだけではない。2000年はキャリアのピークといわれたが最愛の父・アール氏が亡くなった06年から翌07年にかけて7連勝を記録しているのだ。 父の死後、復帰戦を戦った全米オープンでの予選落ちはショックの大きさを物語っていたが、続くメジャー全英オープンで勝利。そこから07年のビュイック招待まで7連勝したのだから強靭なメンタルは他の追随を許さない。
もう1人タイガーと並ぶ6連勝をマークしているのがベン・ホーガン。1949年に自動車事故で瀕死の重傷を負いながら翌年の全米オープンで奇跡のカムバックVを果たし、53年にはマスターズ、全米オープン、全英オープンで優勝している超人だが、事故に遭う前年(48年)すでに6連勝を達成している。ちなみにその年彼は年間10勝を挙げている。
しかし上には上が。1945年バイロン・ネルソンは今後も破られないであろう11連勝を記録している。しかもその年30試合に出場し11連勝を含む18勝をマーク。2位が7回。全試合でトップ10入りという途轍もない記録を打ち立てている。 若き世界ナンバー1、コルダが女子ゴルフの新記録6連勝を樹立するのか? 注目だ。
川野美佳