【シリーズ「衆参ダブル選 候補者を追う」】(4)衆院岩手3区 世代交代か政権交代の実現か
IBC岩手放送
27日に投開票が行われる衆院選と参院補選の候補者の戦いぶりを伝えるシリーズ「衆参ダブル選・候補者を追う」。 最終回は世代交代か政権交代の実現か、与野党前職による激しい一騎打ちの衆院岩手3区です。 【写真を見る】【シリーズ「衆参ダブル選 候補者を追う」】(4)衆院岩手3区 世代交代か政権交代の実現か (藤原崇氏) 「おはようございます、いってらっしゃい」 選挙戦唯一の日曜日の朝、自民党の前職、藤原崇氏は敵のおひざ元、岩手県奥州市で運動をスタートさせました。 野党優位の続く岩手県政界にあって、与党が選挙区初の勝利を収めてから3年、取り巻く状況は一変しました。 (藤原崇氏) 「一連の政治と政治資金の問題で政治に対する信頼を大きく傷つけてしまったということ、そして私も一人の当事者であったということ、このことについて改めて心よりおわびを申し上げたいと思います」 演説は派閥の裏金問題に関する謝罪から始まります。 裏金問題を巡って、比例代表との重複立候補が認められず、「背水の陣」で選挙区での戦いに臨みます。 (藤原崇氏) 「一つけじめを付けるということは大事なのでそこはしっかりやるっていうのは大事なことなので」 加えて広瀬めぐみ元参院議員の詐欺罪による在宅起訴や、自らが出席した若手議員の懇親会で不適切な行為があった責任を取り、党の青年局長を退き、有権者から厳しい目が注がれています。 こうした逆風の中、昼食の休憩もそこそこに持続可能な中山間地の振興策といった政策を、精力的に街頭演説で訴えています。 その上で前回も掲げた「世代交代」を強調しています。 SNSや新聞広告で藤原氏の倍の年齢である相手を意識したキャッチフレーズで、有権者に選択を迫っています。 (藤原崇氏) 「選対で協議して決めているんですけど、ただ間違いがないことはこれからの時代を担っていくのはわれわれの世代ですし、われわれの世代が未来を変えていく義務を負っている」 (支持者は) 「若い力で、われわれは年寄りなんですけどぜひ今回の戦いには勝ってもらわないと困るんですよ」 小選挙区で勝てなければ即敗北の崖っぷち。 前回手にした議席死守へラストスパートをかけます。