サニブラウン

　陸上男子100メートルでパリ五輪代表のサニブラウン・ハキーム（25＝東レ）が9日深夜放送のTBS「S☆1」（日曜深夜0・00）にVTR出演。パリ五輪の展望を語った。 【写真】9秒99で五輪内定！　ダイヤモンドリーグ（オスロ）でのサニブラウン 　先月30日のダイヤモンドリーグ（オスロ）で自身5度目の9秒台となる9秒99を出し、パリ五輪の参加標準記録（10秒00）を突破し、同種目で初の五輪代表に決まったサニブラウン。 　TBSの石井大裕アナウンサーの「技術の中で何を1番大切にしていますか？」という問いに、「スタートをずっとやっています」と答えた。自身の課題に「スタート」を挙げた理由として、「走りのタイプとして後半伸びるのは分かっているんですけど、やっぱり前半からしっかり組み立てていかないと、後半離された状態で伸びても追いつけないので、スタートでどれだけ近くにいるかっていうのが1番大事」とリアクションタイムを縮めることも含めて語った。 　スタート改善のために新たに取り組んだのが、左足の1歩目だという。「“こういうことか”っていう、ハマる1本がありましたね。本当に感覚の部分の問題で、“あ、来た！”っていう。急に、11月くらいですかね。パッてなって。そこから平均的に良い最初の20メートル、30メートルが出られるようになったので、そこが例年との大きな違いかなと思ってます」と急成長の理由を明かした。 　「どんなパリ五輪にしたいですか？」と尋ねられると、「過去の世界大会は悔しい思いしかしていない。今まで不完全燃焼で100％を出しきれていないので、今回は本当にメダルを獲りたいです」と決意表明。「でも1位じゃないと満足できないと思うので、目標は1位ですけど。妥協案ですね、メダルは。メダル獲ってもまだ負けてるので悔しいじゃないですか。勝っている自分を想像したいですね」と話した。 　最後に「決勝で“あぁ…”って言わせないので。（パリ五輪は）言葉が出ないくらい良い走りをします」と締めくくった。