【バレー】「地元に恩返しを」埼玉上尾の岩崎こよみと山岸あかねが上尾市功労賞を受賞
パリオリンピックに出場した埼玉上尾の岩崎こよみ、山岸あかねの両選手が「上尾市功労賞」を受賞し、12月28日のホームゲーム・東レ滋賀戦の前に、畠山稔上尾市長より表彰状を授与された。 この功労賞は、市の出身者やゆかりの方がスポーツ・芸術分野で国際的な活躍をした際に表彰するもので、2024年に創設。岩崎、山岸両名のほか、競歩(陸上)の岡田久美子、自転車競技の太田りゆが記念すべき第1号の受賞者となった。
「これまでの彼女たちの努力が報われたことは、私としてもとてもうれしい」と話したのは埼玉上尾の大久保茂和監督。「彼女たちはオリンピックでもVリーグでも、それこそサマーリーグでも同じように、ていねいに準備できる、目の前の1点を扱うことができる素晴らしいアスリート。そういったことがメディックスの次の世代に継承されることを切に願っている」と、これまでの2人の功績をたたえた。 この日、主に2枚替えで登場した岩崎は「私は移籍してきたのですが、子どもを産んで続けていられるのは、チームはもちろん、サポートや応援のおかげ。上尾市の皆さんに感謝しており、常に恩返ししたいと思っている」と話した。今シーズン限りでの現役引退を表明している山岸は「(上尾市は)住みやすいですし、いろいろな面で温かい。バレーボール自体がもっと、やったことのない方にも伝わればうれしい。チーム全体でバレー界を引っ張って盛り上げられるようにして、恩返ししていきたい」と、穏やかな表情で述べた。
2024年を振り返っての感想を聞かれると、岩崎は「コート上以外のプライベートでもいろいろなことがあった。乗り越えられたのもチームのみんなのおかげ、周りに助けられた1年だった。オリンピックに行かせてもらえたのはとても大きな経験で、たくさんのことを学ばせてもらった」と振り返り、山岸は「オリンピックでは、バレーボール以外の競技の方とも過ごすことで、いろいろな学びがあった。引退することを決断したが、自分の意志で判断できた、いい年だったと思う」と語った。 なお試合はお互いに譲らず、フルセットへともつれた末に東レ滋賀が勝利。翌29日には埼玉上尾が3-1で取り返し、年内の戦いを終えた。
月刊バレーボール