与那国町長、反対意見は「キャンキャンわめいている」 新港建設計画めぐり糸数町長一問一答「発言者は一部に偏っている」
与那国町の比川自治公民館での住民説明後、糸数健一町長は報道陣の取材に応じた。今後国側から働きかけがあった際に住民に説明するかと問われると、「私の意見を国に伝えた上で、町民がどう考えるかを聞く」と答えた。新港建設計画に反対する人の意見を「キャンキャンわめいている」とさげすむ発言もあった。主なやりとりは次の通り。(八重山支局・矢野悠希) 【写真】新港建設が予定されている国の鳥獣保護区「樽舞湿原」 -住民意見をどう受け止めたか。 「いろいろな意見、思想信条がある。全体的には国防、安全保障のことで国家の専権事項。私は協力する立場ではあるが、ごり押しすることはない」 -国の専権事項と言うが、町長が政府に要請したこともある。 「政府のインフラ整備予算の争奪戦が始まっている。国防どうのこうのじゃない。宮古や石垣はのほほんとしてるが、与那国は最前線だ。他の島々と違うのは強く申し上げたい」 -国や県から具体的な話があれば住民に説明し、それから決めるのか。 「そうでもない。私の意見を国に伝えた上で、町民がどう考えるかを聞く。状況を見てストップをかけるのもありじゃないか」 -マスコミを外に出した理由は。 「(報道陣がいると)萎縮して話さなくなる人が大多数。発言者は一部に偏っている。キャンキャンわめいている。これが現実ですから」