教師が定時退勤し続けたら子どもの笑顔が増えた
定時退勤で人生は豊かになる
定時で帰るようになってからは、ジムに通ったり、習いごとを始めたりと、自分のために使う時間が増えました。 余裕が出てきたことで、教育書を読んだり自ら研修に申し込んだりもしました。教師としてのスキルアップに時間を使うことも増えていきました。その中で得た知識をまた現場で活かしながら働くようになりました。 定時退勤を続けることで、仕事もプライベートも充実し、自分の人生までもが豊かになっていったのです。
心得2
定時退勤をするための「マインド」を手に入れるべし!
どうやって定時退勤するのか
定時退勤をするには「仕事に対するマインド」がとても重要だと考えています。 仕事を効率化させるためのテクニックや仕事術は、調べればたくさん出てきます。しかし、それらを実行したとしても、本当に定時で帰れるかどうかは微妙なところです。 なぜなら、教師の仕事は無限にあるからです。 授業準備や学級経営に関しても「ここまで」という明確なゴールのようなものはないので、どこまでもやれてしまいます。 そのため、仕事を効率化する前に「定時で帰る」と心に決めることが最も重要です。 そう心に決めることで、仕事のスピードは自然と上がり、どうすれば仕事の生産性を上げることができるかという考えが高まっていきます。
初任者でも定時で帰ることができるのか
とはいえ「1年目から定時で帰ることはできないのでは……」と思う方も多いと思います。 もちろん経験が浅く、自分でできる仕事が少ないとなると、他の先生より仕事が遅くなってしまうことは間違いありません。 かといって、心と体が疲弊してからでは遅いので、1年目から「なるべく早く帰る」という意識は必ずもっておくべきです。そして、早く帰ることは「結局、子どもたちのためになる」ということを忘れないことです。 その意識で働くことが、無駄な時間を省き、仕事術を磨く意識にもつながっていきます。
定時で帰る仕事術について
来月以降の連載で、僕がどのようにして毎日定時退勤を実現しているか、具体的に紹介していきます。 みなさんが「教師という仕事が好き」と思えるような、そんな働き方の参考に少しでもなれれば幸いです。 こう 5時に起きて5時に帰る小学校教師。著書に、 Amazon1位(教師向け書籍)にもなった『あなたのiPadを200%活用する教師の仕事術!』(東洋館出版社)、『あなたのiPadを200%活用する教師の授業術!』(東洋館出版社)『結局、定時退勤が子どもたちのためになる』(明治図書)がある。定時で帰る働き方を発信するブログ「もう5時っすよ。」を運営。X、 Instagramでも教師の働き方やiPad活用などについて発信中。 *『月刊教員養成セミナー2024年9月号』 「定時に帰る教師になるための心得」より こう先生による、定時に帰る教師になるための心得をご紹介。定時に帰り、心に余裕をもちながら子どもに接することができる教師になるべく、毎月学んでいきましょう!