成田・米屋の移動販売車「ぴーちゃん号」出発! ぴーなっつ最中、生どら焼きも 千葉県内外の未進出エリアへ
老舗の和菓子製造販売「米屋」(成田市)は、5日から移動販売車を導入した。千葉県南部や関東近県など店舗がないエリアを中心に道の駅や商業施設の駐車場で特設店舗として営業する。和菓子を専門に扱う移動販売車は珍しいという。 3トントラックを改造し、荷台の内部を店にした。外装にはマスコットキャラクター「ぴーちゃん」を描き、「旅するぴーちゃん号」と名付けた。もう片方の側面には成田山新勝寺の参道にある総本店の写真を印刷し、「見た人に成田詣に訪れたいと思ってもらいたい」との願いを込めた。
新型コロナウイルスの流行を経て成田詣に行かなくなった高齢者や同社を知らない若者が商品を購入する機会をつくろうと移動販売車の導入を決めた。同社は印旛地域と県北西部を軸に路面店とテナント店を計30店舗置いており、移動販売車は南房総や茨城県など未進出の地域を中心に営業する。 車内ではようかんや定番の「ぴーなっつ最中」など複数種類の商品が並ぶ。冷蔵可能のショーケースも設置して生どら焼きなども販売し、路面店の品ぞろえに近づけた。 当面は金、土、日曜の3日間を軸に営業。出店先は同社ホームページに掲載する。同社なごみ営業課の山本利夫さんは「訪れるのを楽しみに待ってもらえるような親しみのある存在にしたい」と意気込む。