中日の井上一樹新監督、『松阪牛接待プラン』でマルティネス全力慰留へ 「必要性と熱意」伝え、残留の可能性高める
松阪牛接待プランでライデルを引き留める!! 中日の井上一樹新監督(53)が21日、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」での指揮を終え、宮崎から中部国際空港へ戻った。今季で契約が切れる守護神のライデル・マルティネス投手(28)の残留に向け、日本屈指のブランド牛「松阪牛」を振る舞いながら熱意を伝える計画を明かした。 絶対守護神を竜に引き留めるために労を惜しまない。新指揮官として迎える来季に向け、3年連続で30セーブ以上を挙げているマルティネスの存在は必要不可欠。去就が注目される右腕との直談判の時期を聞かれた井上新監督は、「近いうちにそういう機会は設けようと思ってます。まあ隠すことではないから。1度ご飯を食べながら話そうと決めてあります」と明かした。 今季、マルティネスは春季キャンプから1軍でシーズンを完走。2軍監督を務めていた井上新監督が顔を合わせることはほとんどなく、持ち前のコミュニケーション能力を発揮する機会もなかった。 どう信頼関係を築き、残留へと導くか。井上監督は「外国人選手同士の会話の中で、オレという人間がどういう人間か分かっているらしい」と通訳を通して事前調査を進めている。「ニューマネジャー(新監督)がどういう気持ちでいるのかと思ってるかもしれない。こういう気持ちでこうだからねって伝えるのがおれの仕事だ」 年俸や契約年数を含めた条件提示は球団の仕事。ただ、どれだけ期待しているのか、来季のチーム浮上にどれだけ必要な戦力と考えているか。その思いを伝えるのは1軍監督としてチームを任される新指揮官が適役だと自負する。「必要性と熱意をオレが言わずして、仮に退団することがあればすごく悔いが残る」。残留の可能性を少しでも高められるよう、自ら全力で慰留に努めていく。
中日スポーツ