『今日好き ドンタン編』最終話ーー「初彼氏になりたい」アピールタイムで“フライング告白”
9月9日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。ドンタン編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。 【写真】最終話で成立したカップル 「もう告白するわ、ここで!」 以下より、10月7日公開の最終話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。 ・しょう×せいら、ラストに思わぬサプライズ「せいらちゃんの初めての彼氏になりたい」 『ドンタン編』も今回でラスト。最終話ではまず、ほぼカップル確定だろう、しょう(角田翔)×せいら(土屋惺来)が“最後のアピールタイム”に。昨日の約束通り、お互いの趣味である動画編集の成果を見せ合うべく、それぞれスマホを取り出す。しょうは、ふたりが写った写真の夜空が、プロジェクションマッピングのように一気に色づく、いわゆる一瞬で見せる“アート系”の編集を。せいらの方は、この旅で撮影した思い出のシーンをまとめたもので、最後には「これからもしょうくんの隣にいたいです!」というメッセージが。まるで、ふたりのカップル成立までの歩みを見ているかのよう。思い出は一生物である。 そのまま「しょうくん大好きでーす!」「せいらちゃん大好きでーす!」と叫びあった後、ふたりの未来予想図について語りながら、「じゃあ、私はもう想いを伝えきったので、告白待ってます」と、せいらがこの時間を締めた……のだが、期待を裏切らない。『今日好き』の盛り上げ番長こと、しょう。ここまで、せいらに対してほとんど喋れていない様子だったし、本人も過去の『今日好き』で最も緊張していると振り返っていた通りだが、それもそのはず。なんと「もう告白するわ、ここで! 我慢できん、告白させてほしい」と、予想外の宣言が飛び出したのである。もう待てないなんて言葉、たまらないぜ。 答えはわかりきっているのだが、告白の言葉は次の通り。「せいらちゃんと一緒にいて、心から楽しんでいる自分に気づきました。そんなせいらちゃんと一緒に、楽しんで、幸せな思い出を一緒に作っていきたい」「せいらちゃんの初めての彼氏になりたいです!」。もちろん、せいらは満面の笑みで、しょうの両手を握って応えた。カップル成立! ここ最近の『今日好き』で、これほどなんの不安もない告白シーンを観たのも久しぶりな気がする。こんな安心感も、たまにはあっていいのでは? とはいえ、本人たち、特にしょうは前述の通り、ものすごい緊張ぶりだったようで、ぜえぜえはあはあと息も上がっているし、足には力が入らず、地面に膝をついてしまう始末。想いを伝えるだけで、こんなにもパワーを消費するなんて。このあたりに、前回の旅でも伺えた、しょうの真面目さが出ていた気がした。 なにより、かつての自身の影と重なって見えたことで、初日こそカップル成立を不安視していた、しょう。そんなせいらと結ばれたことで、過去の亡霊を払拭、ではないが、少しは自分自身を認められたのではないだろうか? ふたりにはこれからも、お互いがお互いを支え合う未来が待っていてほしい。そう願うばかりである。 ・じゅりな、せり&きんごとの“3ショット”の理由は? 運命の告白の結果も明らかに 最後のアピールタイムで、気になったのがもうひと組。次回予告の段階から大きな話題を呼んでいた、じゅりな(はなさきじゅりな)×せり(松井芹)×きんご(内田金吾)の3ショットだ。 2ショットではなく、3ショット。自分が好きな男子と、自分を好きな男子ーーこのふたりを連れてなにをするのかと思っていたところ、まさかのサッカーの“鳥カゴ”。3名のうち、鬼を間に挟み、残りのふたりがボール回しをするゲームである。約3分間、スポーツ少女のじゅりなと、サッカー経験者のきんごの間で翻弄される、せり。圧倒的不利。だが、最後にはなぜか、経験者なはずのきんごに鬼役が回り、ゲーム終了となっていた。 じゅりながこのゲームをしようと考えたのは、全員がそれぞれの素を出せるように、緊張をほぐすため。実際にこの後、せりは持参したコルクボードに、お互いの手形を絵の具でつけて、そこにメッセージを記し、最後には「大好き」と告白を約束。一方のきんごは、せり×じゅりなの2ショットを後ろから見守りながら、番組テーマソングである緑黄色社会「恥ずかしいか青春は」を口ずさんだところがハイライト。それぞれ、自分らしさがしっかりと出せている。とはいえきんごからは、肝心の2ショットでもなかなか深まった情報は得られず。本当に最後まで、気持ちが読めない。 いざ、告白。はじめに、せりがじゅりなに告白をするも、結果は残念。告白の言葉に耳を傾ける雰囲気からも伝わってきてしまったが、じゅりなはやはり、きんごを選んだようだ。 問題はこちら。きんごである。彼の前には、めいあ(川野明愛)とじゅりなーー告白を待つふたりの女子が。まずは、めいあに対して、今回の旅でいちばん最初に2ショットし、その後もパラセーリングの時間を楽しんだり、ミサンガをプレゼントしてくれたりと、一途に想いを伝え続けてくれたことへの感謝を。じゅりなにも、初日の夜に初めて会話してから、共通の趣味でとても気が合ったと振り返る。 が、「告白はふたりともできないです。ごめんなさい」。最終的に、きんごの運命の相手は見つからなかった。そして、そのほかのメンバーもカップル成立ならず。結果、しょう×せいらの“しょうせら”カップルが誕生するのみで、今回の旅を終えることとなった。 今回の旅を不完全燃焼に終えたメンバーも少なくなかったのだろう。再来週の21日より幕を開ける『キョンジュ編』には、今回の『ドンタン編』参加メンバーの顔ぶれもちらほら。いまカップルになれば、クリスマスは一緒に過ごせる……なんて考えはなんとも俗っぽいものだが、この冬、ひと組でも多くのカップルが幸せに過ごせればよいなと、一視聴者ながら感じてしまった。
一条皓太