次はどこへ? 契約満了になったJリーガー(6)苦境を支えたリーダー。クラブも配慮した功労者は?
Jリーグの2023シーズンは全日程が終了した。各クラブは今後に向けて、チームの再編成を始めており、選手の去就に関する話題も増えており、すでに正式発表されたものもある。今回は、今季で所属クラブとの契約が満了した選手を紹介する。※情報は15日時点。
DF:丸山祐市 生年月日:1989年6月16日(34歳) 2023所属クラブ:名古屋グランパス 2023リーグ戦成績:16試合1得点0アシスト 丸山祐市は、2012年にFC東京でプロとしてのキャリアを始めたが、なかなか出場機会に恵まれず、2014年に期限付き移籍した湘南ベルマーレで主力として活躍した。その後はFC東京に復帰してレギュラーとなり、2016年にはサッカー日本代表でもプレーした。2018シーズン途中に名古屋グランパスに加入している。 当時の名古屋は、クラブとして厳しい時期を過ごしていた。丸山が加入した7月時点でチームは最下位。そこから順位を上げて、J1残留に貢献した。加入後すぐに守備を支える存在になった丸山は、気持ちの面でもチームの柱となり、2019シーズンからキャプテンを務めている。 しかし、2021年5月のJ1第14節・清水エスパルス戦で右ひざ前十字じん帯部分損傷および内側側副じん帯損傷の重傷で長期離脱になると、2022年4月に復帰して主力に戻ったものの、今季は16試合で821分間の出場にとどまり、契約満了でクラブを去ることが決まっている。 丸山の契約満了発表は11月27日で、シーズン終了前のことだった。発表の中で丸山は「最終節を前に発表の許可をいただいたクラブにはこの場を借りて感謝を伝えたい」と述べている。クラブとしても、功労者に最終節・柏レイソル戦でファンに別れのあいさつをする機会を与えたかったという気遣いがあったことがうかがえる。 経験豊富でリーダーシップも取れる丸山。興味を持つクラブがすでに動いていても不思議ではないだろう。
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