TKO木下さん“特殊詐欺に遭遇” ニセ警察官に銀行口座残高を
■巧妙な詐欺の手口は?
木下さん 「『今から事件の内容を説明します。まずその前に、今誰も周りにいませんか』と『いません』と。『じゃあ今の状況を確認したいので、カメラ一周回してもらえますか』と言われて」 木下さん 「『これは大きい事件だから誰にも聞かれたらあかん。リスクを少なくしている』ということで『捜査に協力しないと』というマインドになって一周した」 木下さんが寝室に一人でいるのを確認すると…。 ソガと名乗る男 「ハシモトダイスケという男を数億円の詐欺事件で逮捕しました。家宅捜索をしたところ、木下さん名義の口座が作られていることが分かりました」 木下さん 「PayPay銀行で9000万円振り込まれていて、8500万円が見つかっていない。500万円は凍結したけど。よく分からないことも寝ぼけ眼で言われる。『僕分かりません』と言ったら『いやちょっとこれ木下さん容疑者にかけられている』と。めちゃめちゃ怖いフレーズですよね」 「『いや容疑者なんて助けてください。どうにかなりませんか。僕(口座を)作っていませんよ』と言ったら『木下さん、巻き込まれましたね』と『ああ、そうなんだ』とちょっと安心した。『分かっている。この人は』」 男に聞かれるがまま、自宅の住所や家族構成を伝えてしまいます。さらに、銀行の口座残高を聞かれます。 木下さん 「1円単位まで伝えたところ『(口座残高は)何月の更新ですか』と『8月』です。『じゃあ今すぐ、今の通帳の残高を知りたいです』『え?どうすればいいんですか』『今から通帳記入に行ってもらえますか』『え?ちょっと面倒くさい。寝起きでわけの分からないことに巻き込まれているんでしょ』『ちょっと待ってください、木下さん。容疑者扱いされているんですよ』とキレ気味で」 「『冤罪(えんざい)で捕まらないように、我々警察は力を入れている』と言われた時に僕も目が覚めて今容疑者扱いなんだと。『冤罪で捕まる可能性もあるのか』とちょっとよぎって。『分かりました』と感情の抑揚をうまいこと使われた」 ビデオ電話を切らないで、銀行に行くよう指示されます。