草刈りをスポーツに 11月7日に競技大会 鴨川(千葉県)
草刈りにスポーツの要素を加えたユニークな競技会「BOSO(房総×防草)草刈サミット2024」が11月7日、鴨川市平塚の房田棚田で開催される。同市中山間地域等活性化協議会、ウェルネスポーツ鴨川が主催。一般の参加を募っている。 少子高齢化や過疎化による後継者不足で、休耕田や耕作放棄地が増加している同市。里山周辺では、繁茂した草木が有害鳥獣の温床となり、深刻な農作物被害が発生している。草刈りは行われているものの、重労働のため高齢者が多い農家にとっては厳しい状況という。 同サミットは、ネガティブな印象の草刈りをスポーツとして捉え、「競技性」「楽しみ」を加えた“スポーツ草刈り”で、里山保全という地域課題を解決しようという取り組み。 2020年には、スポーツ健康産業団体連合会などが主催する第8回スポーツ振興賞で、日本スポーツツーリズム推進機構会長賞を受賞している。また、同サミットの趣旨に賛同した山口県長門市向津具地区の有志らが、21年から同様の「草刈サミット」を開催し、広がりを見せている。 当日は、午前9時に集合、同40分から競技開始の予定。2人一組のチームで、くじ引きで割り当てられた区画に繁茂した雑草を、刈払機でいかに美しく刈り取るかを競う。同協議会の幹部らが、審査する。 参加費は1人1000円(刈払機のレンタル希望は、1台1000円)で、対象は18歳以上、定員20人程度(定員になり次第締め切り)。 申し込みは、ウェルネスポーツ鴨川の公式ウェブサイト内のフォームから。問い合わせは、ウェルネスポーツ鴨川(04・7096・6606)へ。