ダンス教室襲撃の18歳被告、新たにテロ罪で起訴 英検察が発表
ロンドン(CNN) 英イングランド北西部のサウスポートで7月末、ダンス教室を刃物で襲い、女児3人を殺害した罪に問われているアクセル・ルダクバナ被告(18)が、新たにテロ罪で起訴されることが分かった。英検察が29日に発表した。 検察によると、ルダクバナ被告はサウスポートの事件に関連して猛毒物質リシンを製造し、テロ行為やその準備に使われる可能性の高い情報を保持した罪に問われる見通し。30日にビデオリンク方式で出廷する。 被告はすでに殺人3件、殺人未遂10件と刃物を所持した罪で起訴されている。裁判は来年1月に始まる予定。 事件では、ダンス教室に参加していた6~9歳の女児3人が刺されて死亡し、8人の子どもが刺し傷を負った。 地元警察の責任者は29日の記者会見で、被告の自宅を捜索した結果、新たな罪状が追加されたと述べた。自宅からは正体不明の薬物が見つかり、鑑定の結果リシンと確認された。 事件の被害者や緊急対応要員、市民らがリシンにさらされた形跡は認められなかったという。 英国内ではこの事件を発端に、数十件の抗議デモが起きた。反移民の誤情報が拡散されて、極右集団が亡命希望者の滞在ホテルを襲撃するなど暴動にも発展し、1000人以上が逮捕、数百人が収監された。