開園以来変わらぬ日本最大級のサル山 昭和感満載・大阪で創業60年の遊園地
モルモットをだっこ、動物とふれあえる広場
さて、このほかにも様々な動物がいるが、小さな動物たちとふれあえるエリアが子供たちに大人気と聞いた。まずその一つが「動物ふれあい広場」。広場に入ると、生まれたばかりのヤギが駆け回り、広場内に設けられた「モルモットのだっこ」コーナーにも行列ができていた。
モルモットは、広場内の小屋でたくさん飼育されており、手をのばしてさわるのはOKだが、なかなか触れるのが難しい。それもそのはず、飼育担当者は「天敵は鳥類なので、上からのきたものには敏感なんですよね」と話す。 また「小動物のためペットとしても飼いやすいと思われがちなんですが、実際は排泄物も多く、家とかで育てるのは大変ですね。ここでも飼育は大変です」と続けた。しかし、飼育員の女性は、20匹以上いるモルモットの1匹1匹の名前をサッと教えてくれ、子供らの質問にもていねいに答えていた。これも大切に育てている証のひとつだろう。 取材時にはちょうど、そんなモルモットをだっこできるコーナーが設けられ、小さなケースにいれたモルモットを、少しの間ゆっくりと独占してなでられるとあって、その行列の理由もうなづける。 ゆっくりとなでていた大阪市内から来た女の子(9)は「モルモットめっちゃかわいかった。なかなか触られへんけど、ゆっくりとなでられてうれしかったー」と笑顔で話していた。
ナマケモノの赤ちゃんが
このほか「南米の森」では、基本は外から飼育スペースを見学するスタイルだが、土日などは「ツアー」が組まれ、中にはいって動物を間近に見ることもできる。 中は冬場でもしっかり暖かい環境が設定され、ナマケモノやリスザル、アルマジロといった動物たちを間近で見学。頭の上を飛び越えるリスザルの反応に、子供らは大興奮。さらに現在、生まれたばかりのナマケモノの赤ちゃんを見られるチャンスもある。 真貝さんによると、ふだんは母親のおなかのなかにかくれるようにいるため、そう簡単には見られないそうだが、たま~に顔を出すことがあるとか。つぶらな瞳で見つめられると、子供はもちろん、大人もなんだか頬がゆるんでしまうほどかわいく思えてくる。