世界48位シェフチェンコ 露→カザフスタンに国籍変更、23歳が決断「自分と国のために素晴らしい瞬間を…」<男子テニス>
SNSで報告
男子テニスで世界ランク48位のA・シェフチェンコが27日にSNSを更新し、今後はカザフスタン代表として国別対抗戦などを戦うと発表した。同日にはカザフスタンテニス連盟もSNSで同様の報告をしており、今後の動きが注目される。 【アレクサンダー・シェフチェンコ 選手詳細情報】 ATP公式サイトに掲載されている情報によれば、シェフチェンコはロシア出身の23歳。ツアータイトルこそ獲得はしていないものの、現在自己最高の世界ランク48位をキープしており、同世代のロシア国籍選手ではトップクラスの世界ランクとなっている。 しかし、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻した問題で、デビスカップなどの国別対抗戦やオリンピックなど国を代表する場にロシア国籍の選手や代表チームが出場できなくなり、シェフチェンコは21歳ごろからそのような戦いの場に参戦できなくなっていた。 その結果、シェフチェンコはカザフスタン代表を選択。世界ランク50位以内に入っている選手が国籍を変更することは異例の事態で、今年行われるパリオリンピックにも影響が出る可能性もある。 シェフチェンコはSNSで「僕は来週からカザフスタンを代表してコートに立つことになったことをみんなに報告したい。僕はこのことをとても誇りに思っているし、自分自身と国のために素晴らしい瞬間を作ろうとしている。コートを踏むのが待ちきれないよ」とつづった。 国別対抗戦のデビスカップは2月3日と4日にデビスカップファイナルズ予選ラウンドが各国で開催予定で、カザフスタン代表はアルゼンチン代表とアウェーで対戦する。 28日時点では、ATP公式サイトやデビスカップ公式サイトで、シェフチェンコはカザフスタン国籍ではなく従来のロシア国籍で登録されているが、仮に変更されれば、カザフスタンの男子では世界ランク27位のA・ブブリク(カザフスタン)に次いで2番手となる。