都知事選・都議補選は次期衆院選にどう影響する?
小池さんの引き際をどう考えますか?4年務めるとレームダック化するし、最後、国政にどこかで勝負をかけるのか?
米重氏は「小池さんじゃないからわからないと思いつつ」と苦笑いしつつ、新しいエピソードを紹介します。 先ほど米重氏が出演したTBSの番組で、小池氏とTBS記者を含めた掛け合いに参加した中で、小池都知事に「4年務めきりますか、国政に戻ったりしませんか」という質問を投げかけているところを見たとのこと。 米重氏「小池さんは、『メディアもネタ切れになると私を引き合いにだして……』と笑いながら話していたんですが、明確なことは言わなかったんですよね。明確なことを言わずに防災DXをやるなどと(笑)」 質問に対し「ボリューム的には10ぐらい出てくるんですが、確信的な内容はゼロっていう。お上手に明言を避けて、しっかり自分の政策をアピールする」という小池流トーク術に、MC陣はうなります。 鈴木邦和「小池さんさすがですねえ」 米重氏「All options are on the table(あらゆる選択肢を検討中です)、決して言質を与えない」 山本氏「駆け引きがうまいですね」 鈴木は、小池氏が政治家である以上「いつか国政に復帰して総理大臣を狙う確率が0になることは絶対ない」と断言します。 鈴木「というか、それは、多くの政治家が、たぶん、ありますよ。小池さんだって今はその可能性は低いけど、可能性を匂わせておいたほうが、都知事としての影響力だってずっと大きい」 米重氏も、「いつ戻るかわからない人がいるっていうほうが力を発揮できますよね。合理的ですよ」と頷きます。
続いては、「都ファの国政再進出の見込みはありますか?補選でかなりの議席を獲得しているので……」という質問。 鈴木「有権者は都政における支持政党と国政における支持政党をちゃんと分けていると思う。都ファは、都政での支持政党だと2番手か3番手につくが、国政だと全然名前が挙がらない。1%いくかどうか」 米重氏も、「シンプルにそういうふうになりやすい状況」と肯定し、「小池さんが国政に戻る大義みたいなものを、有権者はあまりわかっていない」と指摘します。 米重氏は、大阪維新の会がどうやって国政に進出していったかを解説します。 維新には「大阪都構想の実現」という目標がありますが、大阪都構想に必要な、「政令市を分割して特別区を作る」ことを実現する根拠法がありません。よって「大都市法」を作り、与野党にそれを飲ませ、それによって都構想の住民投票によって実現する…… 米重氏「維新はそのために国政政党を作るという、ある意味大義ができました」 鈴木「ロジックがありましたよね」 米重氏は「東京大改革の次の日本大改革」はロジックではなくスローガンで、「有権者の都ファが国政進出に対する共感と大義にはならない」と喝破します。 米重氏は、都ファが国政に再進出するならば、その大義を小池氏や都ファの幹部が作らなければいけないと指摘します。 米重氏「ジャストアイデアですけれど、東京都民の税金はすごく地方に収奪されているので、そういうものを国政に行って取り返さなければならないのだ……そういうことを国政にもちこむことで国政政党としてやるんだ。何でもいいので大義が必要になってくると思います」