セブンの弁当は“上げ底”だけじゃなく“下げ蓋”も問題? 容器を検証して分かったことは
ご飯の盛り具合を比較。容器の底が見えるが……
それぞれの容器の高さを測り終わった。しかし、下げ蓋の検証に移る前に、一応それぞれのご飯の重さも測っておく。 「味しみロースかつ丼のご飯」は227g。「メンチカツカレー」は208gと約20gの差があった。ちなみに「味しみロースかつ丼のご飯」はご飯が均等に盛られていたが、「メンチカツカレー」に均等さは皆無。ボコボコに盛られており、底が見られる部分もあった。 とはいえメニューが異なる上に、「メンチカツカレー」は「味しみロースかつ丼のご飯」よりも150円安い。容器が同じでもご飯の量が異なることは不思議ではない。
具材とご飯の間の空洞部分は0.7センチ
いよいよ下げ蓋の検証に入る。ご飯容器の高さは5.5センチで、具材容器の深さは2.3センチのため、高さ3.2センチがご飯を入れられるスペースと言える。しかし、ご飯が実際に入っていたのは2.5センチほど。つまりは0.7センチが空洞になっており、ご飯は十分に盛られているとは言えない。その要因として必要以上に具材容器の底が深かったことが挙げられ、下げ蓋の疑いがが浮上する。 ただ、ご飯がパンパンに盛られた場合、具材容器の裏にご飯がついてしまう。具材容器とご飯の間に多少の空洞が生まれることは仕方ない。加えて、「具材容器の深さが必要以上に深いかどうか」が争点ではあるが、「露骨なほど深かった」とまでは言えない。「蓋を深くしてご飯の量を少なくしている」と決めつけ、下げ蓋と判断することは難しい。 とはいえ、見た目ではご飯の量がわからないため、具材容器を外してご飯の量を見た瞬間にガッカリ感を覚える人の気持ちはわからないでもない。
ご飯の量は具材に合わせられている
ちなみに、実際に食べてみると、ご飯と具材の量のバランスはちょうどよく、具材やご飯のどちらかが最後に中途半端に余ることはなかった。ご飯の量は具材に合わせられているように思う。 また、味もどちらも美味しく、「メンチカツカレー」はカレーのルーがコク深く本格的な味わい。メンチカツもゴロっとしており、甘さとジューシーさを兼ね揃えている。「味しみロースかつ丼」もカツに“ロース感”が強く、どことなくリッチな仕上がり。卵もトロトロしており、クオリティはとても高い。 下げ蓋についてはアンテナを張りつつも、セブンの丼ものやカレーには注目していきたい。 <写真・文/望月悠木> 【望月悠木】 フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
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