吉沢亮×横浜流星『国宝』新キャスト12名一挙発表 渡辺謙・高畑充希・寺島しのぶ・森七菜・見上愛ら参戦
黒川想矢
初めて国宝のオーディションを受けた時から、僕は絶対に少年喜久雄を演りたいと思い、気づかぬうちにその薄っぺらい覚悟を李監督につらつらと述べていました。しかし撮影準備が進むにつれ、日本の古典芸能である歌舞伎を穢すことなく、少年喜久雄を演じきることへの重みを痛感し、押し潰されそうな日々が続きました。李監督や歌舞伎指導の先生からは演技に向き合う心のあり方を教えていただきました。そして諦めずに辛抱強く見守っていただき、前に進むための新しい心を授けてくださいました。僕にとって、撮影期間は1日1日が重く優しく美しい3ヶ月でした。たぶん僕だけでなく、多くのキャスト、スタッフの皆さんがもがき苦しんで生み出したであろう『国宝』の完成が、今となっては楽しみで仕方ありません!
越山敬達
今回、大垣俊介の幼少期を演じました、越山敬達です。李監督のもとでお芝居ができたこと、素晴らしい演者の皆さんと共演できたことをすごく光栄に思います。歌舞伎や大阪弁は初めての体験で難しく、俊介のことで悩むこともありましたが、僕は新しいチャレンジをするのが好きなので充実した時間を過ごすことができました。 そして監督やスタッフ、歌舞伎や方言指導の先生方、共演者の方々が最後まで支えてくださったおかげで、無事に撮影を終えることができました。 公開されましたら、是非劇場に足を運んでください。
三浦貴大
撮影現場は、まさに職人たちの集まりで、より良い作品を作ろうとする気概に満ちていました。 それでいて軽やかさもあり、このような現場に身を置けたことを幸せに思います。 竹野という人物を演じる中で、ある意味俯瞰した立場で歌舞伎を、また二人の成長や葛藤を見ていましたが、私自身も素直にその場にいることで竹野の人物像と近づけるのではと思い、意識していました。 刺激的で、とても良い緊張感のある現場でした。
嶋田久作
李相日監督とは『69 sixty nine』以来21年ぶりでした。 頂いた「梅木」という人物は陽性で自分の「仁」にない役柄かとも思いましたが、久しぶりの監督との仕事。自分の狭い視野を離れて、唯唯、監督の意に沿う演技が出来ればとの思いで撮影に臨みました。今思うと、21年分の想いが空回りして力み過ぎの不味い芝居ばかりだった気がします。 ともあれ監督の「OK」は頂きました。 私は李監督の判断には絶対の信頼を置いています。