レーシングライダーの大田選手、プロ初入賞「次は表彰台に乗りたい」【山陽小野田】
山陽小野田市在住のレーシングライダー、大田隼人選手(20)が、5月26日に宮城県村田町のスポーツランドSUGOで開催された全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦(スーパーバイクレース)のJ-GP3クラスで、プロ初となる6位入賞を果たした。 大田選手は出合小、厚狭中出身。父と兄の影響で4歳からポケットバイクに乗り始め、小学1年でレースデビュー。中学3年時の2019年から九州選手権で同クラスを連覇。21年に国際ライセンスを取得し、全日本選手権にスポット参戦した。昨季は県内出身、在住者で唯一、全6戦にフル参戦し、総合ランキング13位という成績を収めた。
全日本選手権は二輪ロードレースの国内最高峰と称される。J-GP3は排気量250CCのレース専用バイクで争われ、最高時速が210㌔を超える迫力と、スポット参戦を含めた約30台による接戦が大きな見どころだ。 トップレーサーたちの集中力やコーナリングの安定感に刺激を受け、今季はコンディションを整えて挑んだが、4月に栃木県茂木町で行われた1戦目(第2戦)は、多重クラッシュに巻き込まれて記録を逃した。「スタートで失敗し焦ってしまった」と悔やむ。 雪辱に燃えて迎えた2戦目の第3戦では、練習時にトップタイムを出せたことが自信となり、本番につなげることができたという。初の入賞にも「もっと上を目指したい」と満足していない。 次戦は、16日に茨城県下妻市の筑波サーキットで行われる。「今回より上位に、さらに言えば表彰台に乗りたい」と力を込める。