27年ぶり優勝の横浜・村田監督「本当に苦しかった」 明治神宮大会
明治神宮野球大会最終日は25日、神宮球場で決勝があり、高校の部は横浜(関東・神奈川)が初出場の広島商(中国・広島)に4―3で競り勝ち、27年ぶり2回目の優勝を果たした。 【写真で見る】明治神宮大会高校決勝 広島商-横浜 横浜の村田浩明監督と阿部葉太主将の試合後の主なコメントは次の通り。 ◇横浜・村田浩明監督 最初に4点を取り、次の1点を取りにいったが、広島商の守りが堅かった。特に二塁手のプレーが流れを呼び戻すようなプレーで、なかなか追加点を取れなかった。その後、うちのミスで2点を奪われ、非常に厳しい試合になった。最後はピンチを迎えたが、奥村(頼人投手)が何とか守り切ることができた。これも野球だと思った。 <最後は継投した> 織田(翔希投手)が先発の機会が多くて、奥村も投げたい気持ちをすごく持っていた選手。投げたいという気持ちがあの1球に乗り移った。本当に価値ある1球だった。 <今季はどんなチームか> 導くのに非常に苦しい試合が多かったが、選手たちは苦しい中をもがいて乗り越えてきた。その強さが出てきたので、もっと良い勝ち方をできるように成長していきたい。 <2年連続で夏は神奈川大会決勝で敗れた。どんな経験を積んできたか> 本当に苦しかったです。試練を乗り越えられない人には試練を与えられないという言葉を(元監督で)恩師の渡辺(元智)さんからいただいた。何が何でもこの苦しい思いを乗り越えるんだと。たくさんの支えてくださる方がいて、私がいる。感謝しかありません。 ◇横浜・阿部葉太主将 ハラハラドキドキの展開だったが、最後は奥村を信じていた。新チームが始まってから秋の頂点を取ろうとやってきた。率直に勝つことができてうれしい。 <1年夏からレギュラーを担ってきた> 本当に2年間悔しい思いでやってきた。あと一歩で甲子園を逃してきた。自分の代にかける気持ちは強かった。スタートの段階で秋に優勝できてよかった。 <3年生へ言葉はあるか> 神宮大会優勝が恩返しになると思う。本当に感謝したい。3年生のみなさん、優勝しました。ありがとうございます。秋優勝できたので、センバツを目指して、もう一度日本一を達成したいです。