学校以外に居場所 支援を 福島市の「シン・テラコヤ(寺子屋)あつまーる」 昨年開設 活動継続へ資金募る
福島市の任意団体「あつまーる」は学校以外に居場所を求める児童・生徒の受け皿となる場「シン・テラコヤ(寺子屋)あつまーる」を市内に設けている。子どもの多様な学びの環境を末永く確保するため、21日まで、クラウドファンディングで活動資金を募っている。 シン・テラコヤ(寺子屋)あつまーるは昨年11月に始まった。火曜日にJR福島駅西口近くのビル、木曜日に県庁近くの御倉邸で活動し、市内の小中学生7人が利用している。 代表の岩下聡さん(62)は清明小校長などとして県内の教壇に立ってきた。教員時代の経験から「学校以外に居場所を求める子どもに自宅から出て『第3の居場所』を見つけてほしい」と、定年退職後、仲間と共に活動を開始。今年2月に任意団体を設立した。 活動の継続にはスタッフ確保などに向け資金調達が不可欠。福島信用金庫の紹介を受け、同信金が締結しているクラウドファンディングサービス「レディーフォー」の活用を決めた。
岩下さんは「一人一人に合う場所があれば生き生きと活動できる。多くの支援をいただければうれしい」と呼びかける。協力した福島信金の渡辺真保平野支店長は「子どもの居場所づくりは大切な取り組み。活動を後押ししたい」と話す。 目標金額は60万円で、寄付は一口3千円から。3万円寄付者には9月14日に、ふくしん夢の音楽堂(市音楽堂)で開くあつまーるのイベントに招待する。レディーフォーのウェブサイトから寄付できる。 問い合わせはあつまーる メールアドレスinfo@imacoco-e.comへ。 (県北版)