浪曲師・京山幸枝若70歳、吉本興業初の人間国宝に認定「まだまだ浪曲の後継者を育てる」
二代目 京山幸枝若(こうしわか)さん(70)が2日、浪曲師としては初めて、重要無形文化財保持者いわゆる人間国宝に認定。所属する吉本興業の中でも初めての快挙となりました。 【画像】中村歌六、人間国宝に選ばれ、喜び語る 京都市で会見を行った京山さんは「浪曲だけが今までなかった、各大衆芸能でみなさん人間国宝がおられまして、その中で誰一人として保持者がいないのが不思議だなと。死ぬまでに人間国宝に認定され後継者に残したいなと思っていたので、それがなんとこの若さでいただいたということは、まだまだ浪曲の後継者を育てる期間があると思い、今の元気さからみたら、あと10年は頑張ってやれるんちゃうかなとそう思っています」と今後の活動へ意欲を燃やしました。
京山さんは、1971年に初代 京山幸枝若さんに入門。1972年には京山福太郎を名乗り、2004年から二代目京山幸枝若を襲名。堅苦しいイメージの浪曲を「わかりやすく」「面白く」をモットーに披露してきたほか、若手の育成にも精力的に取り組み、浪曲の復興に力を注いできました。 浪曲の魅力について、京山さんは「和製ミュージカルで、自分で演じて、自分で歌ってという、歌の部分は浪曲では節というんですけど、節をやってもらって、語ってもらって、一人で物語を演じるというその面白さね、自分でできたらこんなにおもろい芸はないと思うんでね」と話しました。 そして、今後の目標について「浪曲を日本中に広めたいと思います。浪曲は若い子が少ない。若い子を増やすために、浪曲塾という物を作りたいなと」と明かしました。