棚田遺産で稲刈り 氷見・長坂でオーナー 富山ドリームスも参加
農林水産省の「棚田遺産」に選定されている氷見市長坂の長坂棚田群で28日、棚田オーナーによる稲刈りが行われ、県内や東京、神奈川、愛知、京都などの約130人が黄金色に実った稲穂を刈り、里山の秋を満喫した。氷見を拠点にするハンドボール・リーグH男子の富山ドリームスの選手9人も参加し、作業を通じて交流を深めた。 開会式で藤井隆長坂区長は能登半島地震による液状化の影響で一部の田で収獲量が減ると説明した上で「品質は良くおいしい米を届けたい」とあいさつした。 氷見市出身の富山ドリームス選手、森康陽さん(27)=能越ケーブルネット=は「氷見は魚以外に里山の農産物もおいしいことを知ってほしい」と話した。祖父母や両親と参加した富山市速星小5年の齊當秀人さんは「学校で米作りを学んでおり、体験は参考になった」と笑顔を見せた。 地元農家「椿衆」が手伝った。作業後は豚汁と塩むすびを味わった。竹細工体験も行われた。