「子育て=母親の役目と思い込んでいた」モデル・鈴木サチ(44)10年前の離婚を振り返る「ママがパパを追い出したと言われても」
── 幼いお子さんたちには、どんなふうに伝えたのでしょうか。 鈴木さん:最初は子どもたちの気持ちを尊重しながら、1年くらいかけて少しずつ話していこうと思っていたんです。ところがそう思っていたのは私だけだったようで、夫がパパ友に別居について相談したことで、話が広まってしまって…。 同じ保育園のお友達がわが子たちより先に知ってしまって、子どもから子どもに伝わっちゃうとしたら…そんなツラいことはないじゃないですか。それで不本意ながら、別居を決めてからほどなくして子どもたちに伝えることに。
「パパとママの気持ちが、同じ方向を向かなくなっちゃったんだよ」と、泣きながら一生懸命説明したのを覚えています。「ママがパパを追い出した」と子どもたちに言われたときは、すごく悔しかったけど…。 ── それはツラい…。でも今は良好な関係を築かれているようですね。お子さんたちの気持ちを尊重するうえで気をつけていたことはありますか? 鈴木さん:今でこそ笑顔で父親の話ができますが、当時はそうじゃないこともありました。でも、絶対に父親のことを悪く言わないというのは心に決めていて。子どもたちにとっては、たった一人の父親だし、私の発言のせいで悪いイメージをもってほしくなかったんです。「パパはすごく頑張ってお仕事してくれていたんだよ」というのは、今でも折に触れて伝えています。
── 現在もお子さんとの交流はあるのですか? 鈴木さん:上の2人はもう13歳と11歳ですから、父親には自分たちで連絡して会いに行っています。「今週はパパのところに行くんだ」という感じで、気軽に会っていますね。 運動会や卒業式などの学校行事のときも「今のパートナーに来てもらうか、パパに来てもらうか、どっちがいい?」と必ず確認します。そうすると「最近パパに会えてないから、パパに来てもらいたい」と子どもたちから言ってきたり。
── その都度、お子さんたちがどうしたいか、確認しているんですね。 鈴木さん:学校行事に前夫と参加するって、ちょっと特殊な状況ではありますよね。周りからみたら「あれ?前の旦那さんと一緒にいる…」ってなるだろうし。離婚したらまったく関係をもたない人もいますもんね。 ── 学校行事って、周りの目もあったりしますけど…気になりませんか? 鈴木さん:私自身は、周りからどう思われるかはまったく気にならないんです。ましてや学校行事は私が主役でもないので、気になるのは「子どもたちがどう思うか」だけ。パパが来ると子どもたちも嬉しそうだし、それで十分です。一緒に撮った写真や動画を、今のパートナーに見せたりもしますよ。