【全日本2歳優駿】粗削りでも素質非凡なナチュラルライズ 無敗のV3で2歳王者襲名へ
[JpnⅠ全日本2歳優駿=2024年12月11日(水曜)2歳、川崎競馬場・ダート1600メートル] ナチュラルライズ(牡・美浦=伊藤圭三厩舎) 父キズナ 母レディマドンナ 母の父ディストーティドヒューマー 7月札幌の新馬戦(ダート1700メートル)は、道中で4番手を追走。馬混みで砂をかぶっても苦にすることなくレースを進めた。3コーナーで仕掛けられると抜群の反応を見せて、直線では独走。2着に6馬身、さらに3着には大差をつける鮮烈なデビュー勝ちを収めた。勝ち時計1分45秒7(良)は翌日の2勝クラスを0秒4も上回る優秀なもの。並々ならぬ大物感を漂わせた。 2戦目に予定していたプラタナス賞をフレグモーネで取り消すアクシデントはあったものの、幸いにも軽症。カトレアSを仕切り直しの一戦に定めた。カトレアSはオープン昇格後の4年で、勝ち馬からレモンポップ、アマンテビアンコと2頭の大物が誕生。他にも砂の素質馬が集まることで知られる。4か月ぶりの復帰戦ということもあり、プラス14キロの馬体重で臨んだナチュラルライズは迫力十分。出遅れて道中は行きたがったが、鞍上の横山武が何とか我慢させた。直線でも早めに先頭へ立ってから外にモタれるなど走りに幼さを残しつつ、内から強襲する2着馬を3/4馬身退けて連勝。着差以上の強さを印象付けた。 間隔が詰まっているだけに状態面がカギを握るが、5日に美浦ウッドでしまい重点の時計をマーク。状態に不安はない。伊藤圭調教師、鞍上の横山武のコンビは2年前のオマツリオトコでアタマ差2着の惜敗。その悔しさを晴らし、無敗での2歳王者襲名を狙う。
東スポ競馬編集部