「家族の中で孤立させない」親子仲のいいつるの剛士が、子どもの前で“絶対にやらない”と妻と約束したこと
タレントとしてマルチに活躍する一方、保育士資格を持つ5児の父親で“現役大学生”という、つるの剛士さん。多忙な中、2度の育児休暇をとり、積極的に「イクメン」経験を積むと、次は幼児教育の世界に飛び込み、非常勤幼稚園教諭としても勤務。また大学では、こども心理学部で“学び”を継続中といいます。そんな、保育現場も体験されている「先輩パパ」つるのさんに、ご自身の経験や気づきについて語ってもらったり、日々子育てに奮闘しているパパ&ママたちの悩みに「元気が出るアドバイス」をしていただいたりする連載です。 【参考にしたい!】5児のパパ・つるの剛士流、子どもに響く「自己肯定感を高めるほめ方」 今回は、つるのさんに、with class mama第4期メンバーのまりさんのSNSに寄せられた“子育て中のママたちからの相談”へのアドバイスをしてもらいました。
Q.単身赴任中のパパと子どもの関係に距離ができてしまって心配
まり:「パパが単身赴任や出張で家に不在なことが多いので、パパと子どもの間に“距離”ができてしまった。パパの子どもたちへの愛情もうまく伝わっていないみたいで心配」といった悩みが寄せられています。 我が家も、夫が単身で海外赴任をしていた際には3か月に一度しか帰国ができず、電話も音声や画像の具合が悪かったり時間帯が合わなかったりして、なかなかコミュニケーションが取れない時期がありました。その頃は、パパが一時帰国しても、長男(まだ幼児でした)はパパになつかないというか、お互いにギクシャクしている感じでした。
パパの“存在”をちゃんと感じさせてあげることが大切
つるの:子育て中のパパやママは、働き盛りで忙しい時期だから、そういった悩みを抱えている方は多いでしょうね。 僕も、4人目の子どもが生まれる頃は仕事がものすごく忙しくて、地方での泊まりがけの仕事も多く、家には仮眠と着替えのために帰ってくるような毎日だったので、よくわかります。何がって、ワンオペ育児をしているママの大変さがわかるんです。そんな中、パパと子どもたちとの関係性にも気を配らなくては……と考え、思い悩むママたちには頭が下がります。 僕がヘキサゴンに出演して忙しかった頃、僕の奥さんもみなさんと同じように、孤軍奮闘して子育てや家事をこなしてくれていました。そんなある日、以前この連載でもお話しましたが、外食に行って食事が並べられると、子どもたちが「パパ、おさきにいただきます!」と言って、食べ始めたんです。 奥さんにたずねると「つるちゃん(僕です)が子どもの時にも同じようにしていたでしょう? お義母さんから聞いて、いいなって思ったから」と教えてくれました。そうなんです。僕も「お父さん、おさきにいただきます」と言って食事をしていたんです。子どもの頃は深く考えずに言っていたことですが、これは、母が「お父さんが、遅くまで一生懸命働いてくれているから、ごはんがいただけるのよ」ということと“父親の存在”を、わざわざ言葉で説明しなくても子どもに感じさせるようにしていた挨拶なんだなと、大人になってから気づきました。 まり:食卓にはいないけれど、家族そろって食事をしているんだって感じがしますね。つるのさんのお母様、尊敬します。それに、それを受け継いで子どもたちの習慣にされている奥様も素敵ですね!