妻が「果汁100%は身体にいいから」とジュースを買ってきますが、 濃縮還元だとあまり栄養がないと聞きました。高くても「ストレート」のほうが良いのでしょうか? 実際どのような違いがありますか?
ジュースを購入する時に、果汁100%を選んで購入している人は多いのではないでしょうか。果汁100%というと栄養価が高く健康にも良いというイメージを持つかもしれませんが、果汁100%でも「濃縮還元」と「ストレート」ではさまざまな点が大きく異なります。 本記事では「濃縮還元」と「ストレート」の製法や価格の違いや、栄養を考えた際にどちらを選んだ方が良いのか解説しています。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
「果汁100%」には2種類がある
果汁100%という表示があるジュースを見かけると、「この商品は絞ったフルーツの果汁が100%で新鮮なんだ」と思う人もいるでしょう。しかし、実際には必ずしもフルーツの果汁が100%ではありません。果汁100%という表示があっても、実は「濃縮還元」果汁100%と、「ストレート」果汁100%が存在しているのです。 「濃縮還元」とは、原料の野菜や果物などを絞って水分を除き、後から水分を加えて元に戻すイメージです。 一方、「ストレート」の場合、基本的には原料の野菜や果物を絞った果汁になにも加えず、最低限の殺菌をしてジュースにして低温で保存したものです。それぞれの特徴を見ていきましょう。
「濃縮還元」の特徴
「濃縮還元」は水分を飛ばして濃縮する製法で微生物の繁殖を抑えられ、長期保存が可能です。海外からの輸入品が多いですが、保存するためのスペースをあまり必要としないため、輸送費を安く抑えられます。 そのため、「濃縮還元」は価格が安く長期保存が可能という点がメリットです。また、味の調整ができるため、年間を通して品質が安定しています。 一方、「濃縮還元」は製造の過程でビタミンや食物繊維などの栄養素の多くが失われることがあります。そして、風味や香りづけのための香料など、さまざまな添加物が投入される場合が多いです。果物本来の風味は損なわれ、不自然な味わいになることも少なくありません。 さらに、元々の原材料が国産なのか海外産なのか分かりにくいので、国産品にこだわるという人からすると不安かもしれません。