高額療養費上限引き上げ 激変緩和 最終形は27年8月、3段階検討
医療費の患者負担に月ごとの限度を設けた「高額療養費制度」の見直しをめぐり、厚生労働省は、上限額の引き上げについて、2025年8月から27年8月にかけて3段階で実施する検討に入った。これまでは26年8月まで2段階での移行を想定していたが、時間をかけて引き上げることで影響を緩和する狙い。最終的に引き上げる幅は変えない。 【写真】高額療養費制度の上限額引き上げのイメージ 複数の関係者が明らかにした。 厚労省は見直しの1段階目として、25年8月から所得区分ごとに2.7~15%引き上げる方向で最終調整中。その後は26年8月に、所得区分を原則的に三つに分けた上で限度額を引き上げる方針だった。 しかし、上げ幅を大きく感じる人が受診を控える懸念などが浮上。激変緩和に向け、所得区分を細分化した後は、26年8月と27年8月に段階的に引き上げる案の検討を始めた。
朝日新聞社