THE RAMPAGE ソロインタビュー Vol.11:後藤拓磨 ブランド業やカメラでも活躍「楽しみながらやった結果が繋がった」
2024年に結成10周年を迎え、ドーム公演『THE RAMPAGE LIMITED LIVE 2024 *p(R)ojectR® at TOKYO DOME』を大成功に終えたばかりのTHE RAMPAGE。16人によるEXILE TRIBE屈指のダイナミックなパフォーマンスの人気は海を越え、アジアでの公演も増えてきた今、リアルサウンドではTHE RAMPAGEメンバーへのリレーインタビューを企画。アニバーサリーを迎えた活動への素直な心境、メンバーとの思い出などを語ってもらった。第11回となる今回は、パフォーマーの後藤拓磨が登場する。(編集部) 【写真】スタイリッシュな衣装の後藤拓磨 「言わなくても肌で感じ合える関係性を強固にしていきたい」 ――2024年はTHE RAMPAGEの結成10周年イヤーでした。どんな1年になりましたか? 後藤拓磨(以下、後藤):今年は目まぐるしくライブをさせてもらった1年でしたね。4月から『CyberHelix』ツアー(『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2024 “CyberHelix” RX-16』)が始まって、9月には3年ぶりの東京ドームで2公演。海外にも行きました。毎年たくさんライブはやらせていただいてますが、今年はより濃くライブができたと思います。あとは個々の活動も年々パワーアップしていて、まだ解禁できない情報もあるのですが、僕も新しい挑戦ができましたし、実りの多い年でした。 ――この1年間で、新しく好きになったものやハマった趣味はありますか? 後藤:カードゲームですね。今はONE PIECEカードゲームが好きで、カードショップとかも普通に行ってます。もともとアニメが好きで、カードゲームも気になってやり始めたら面白くてハマりました。メンバーの中だと龍もやってるので、朝まで一緒にカードゲームとスマブラ(「大乱闘スマッシュブラザーズ」)を交互にやったりしてます(笑)。 ――10年間で特に印象に残っているライブ、またはターニングポイントになったと思うライブを教えてください。 後藤:印象に残っているのは、やっぱり今年の東京ドームかな。もちろん本番も印象に残ってますが、ライブに臨むまでのメンバーの熱量とか、あの公演ができ上がるまでの過程も含めて、今まで以上にすごく向き合ってた感じがするんです。それだけの熱量で取り組んだからこそ、あの言葉にできないぐらいの気持ちよさとか、「今ライブやってるんだな」「これこそがTHE RAMPAGEだよな」みたいな気持ちを感じながらパフォーマンスできたんだと思います。 あとは、地元の和歌山にツアーで行けたときは個人的に印象深いですね。ステージでの自分の姿を家族に見せられたのが嬉しかったな。ケータリングに地元の名産があったり、いつも食べてたお菓子を家族が差し入れしてくれたり、そういう些細なことがエネルギーになって、地元のパワーが湧き上がってくる感覚がありました。まだまだだけど、一つ地元に恩返しできた瞬間だったかなと思ってます。 ターニングポイントになったライブで言うと、 2019年の『THROW YA FIST』ツアー(『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019 “THROW YA FIST”』)ですね。初めてのアリーナツアーだったので、学ぶことも多かったし、できることも格段に増えました。例えばポップアップで登場したり、憧れてた特効を使用したり。もちろん肉体一つで演じるっていう僕らのテーマはずっと大事にしてますが、それ以外の部分を存分に補ってもらって、ライブが一気に進化したツアーだったと思います。 ――10年の活動で、特に印象に残っているメンバーとのエピソードを教えてください。 後藤:メンバーはみんな変わったので、一人ひとりのエピソードを語りたいぐらいですが、強いて挙げるなら龍が一番変わったかな。龍とは普段から一緒にいて、よく仕事の話や相談をするんですが、16人もメンバーがいると自分だけの武器がないと目立てないなって、活動初期から僕も龍も悩んでいたんです。でもお互いいっぱい悩んで、いろんなことに挑戦して、今の龍はトラックメイカーという道を見つけて、他の15人の誰もできない役割を背負って最前線に出てる。そこをすごく尊敬しているし、彼の苦労も知っている分、めちゃくちゃかっこいいなと思っています。 ――この10年の活動で、最も驚いたこと・予想外に嬉しかったことは何でしょう? 後藤:カメラに関する仕事ができるとは思っていなかったです。始めたきっかけは、THE RAMPAGEのSNSの更新ですね。SNSを始めるときの話し合いで、「かっこいい方が俺らっぽいよね」って話になったんですけど、「じゃあ俺がカメラ買ってみんなのことを撮ろう」と思ったんです。それが気づけば自分の仕事に繋がって、普段からメンバーを撮ったり、今も写真集の発売に向けて撮り溜めたりしています。好きなことを楽しみながらやった結果が今に繋がったと思うと、ありがたいです。 あと、アパレルブランド「*p(R)ojectR®(プロジェクトアール)」のプロデュースやディレクションを、(長谷川)慎と一緒にやらせてもらえているのも予想外に嬉しかったことです。もともとカメラよりファッションの方が好きだったんで、いつかこれも仕事に繋げられたらと考えてはいたんですが、こんなに早く実現できるとは思っていなかったです。ブランドとして運営していくって本当にすごいことなので嬉しいですね。 ――2024年現在の気分で、特に思い入れの深いTHE RAMPAGEの1曲を教えてください。 後藤:「CyberHelix」です。めちゃくちゃ好きなんですよ。今までのTHE RAMPAGEって男臭い肉体感が出た曲が多い中で、この曲はデジタルっぽさがあって印象的でした。“もう一歩進化したい”っていう僕たちの気持ちを担ってくれたんじゃないかな。s**t kingzのNOPPOさんに振り付けを手がけてもらったこともあり、ダンス面でも一個抜けた、今までと違うことができている実感を得られた曲でもあります。コンセプトがしっかりしている分、セットリストに組み込みにくい部分もありますが、RAVERS(THE RAMPAGEファンの名称)も気に入ってくれていると思うので、ハマるところには今後もガンガン入れていきたいですね。 ――10周年の先へ進んでいくにあたり、これから目標に掲げていることを教えてください。 後藤:グループの目標というか夢は、やっぱりドームツアーです。今年のドーム公演で、EXILE HIROさんが「THE RAMPAGEはドームが似合うね」と言ってくださって、それがすごく嬉しくて。グループ戦国時代の中で、ドーム公演ができるアーティストはなかなかいないと思いますが、そこをなんとか頭一つ抜けられるようになったとき、自分たちが今までやってきたエンタテインメントが認められて胸を張れると思うんです。だから、まずはドームツアーをするために必要なことをメンバーでも話し合って、体作りや個々の活動をさらに広げるなど、できることは無限にあると思うので全力でやりたいです。「どうしたらもう1個上のステップに行けるか」というのを日々メンバーと話し合っているんですが、今の16人の関係性がすごくいいなと思っていて。結成当初は、みんな熱量は高いけどベクトルが違うこともありました。でもリーダー2人(陣、LIKIYA)が引っ張ってくれて、話し合いを重ねていくうちにベクトルがどんどん同じ方に向いていった気がします。今は言わなくても肌で感じ合えるぐらいなので、この関係性をもっと深く強固なものにしていきたいですね。 個人としては「*p(R)ojectR®」の活動ももっと頑張りたいし、身体を使ったスポーツっぽいことや俳優としての活動など、今までやったことないような分野にも新しく挑戦して、グループに還元していけたらいいなと思っています。
南 明歩