最先端宇宙技術サービスが日本橋に集結 “アジア最大級”の宇宙ビジネスイベント
宇宙に関する技術やサービスを展開する100を超える企業・団体が一堂に集結するアジア最大級という宇宙ビジネスイベントが、東京・中央区の日本橋エリア一帯で始まりました。 会場にはJAXA=宇宙航空研究開発機構が打ち上げた「はやぶさ2」の実寸大模型や、宇宙飛行士の資格がなくても誰でも“宇宙遊覧”が体験できるという2人乗りの気球型キャビンなどが展示されています。 他にも、驚きの最新技術も展示されています。一見すると普通のUSBメモリーに見えるものは、パソコンにつなぐと顕微装置として観察することができるものも出品されています。これは半導体技術と光学技術を掛け合わせた新たな顕微観察装置で、大きさはわずか4.7ミリです。従来の顕微鏡と異なり光学レンズがないため、宇宙空間での利用が可能だということです。これにより、宇宙環境が生物に与える影響を遺伝子レベルで解明するなど、宇宙での研究を加速したいとしています。 企業の担当者は「軽量・コンパクトだと打ち上げのコストが大幅に下がる。これを利用した宇宙実験ユニットを開発し、人工衛星でサービスしようとしている。人類が宇宙に進出していくのを支えるための研究は、たぶん宇宙ステーションぐらいの規模では賄えないと思っているので、僕らは人工衛星を利用することで10倍、100倍の実験機会を提供したいと思っている」と夢を語りました。 イベント担当者は今後の日本の宇宙ビジネスについて「この波に乗っていかなければいけない。そのためには宇宙がどんなサービスを提供できるのか、どんな公共利用につながるのか、どうマネタイズ(収益化)していくか。その観点で日本はいま、宇宙ビジネスが非常に熱いので、企業の中でそういうことが展開されていくことを期待したい」と話しています。 このイベントは11月22日まで開催されます。