割が知らない⁉ 2024年10月の社会保険適用拡大!知っておくべきメリット・デメリットを徹底解説
2024年10月より、社会保険の適用範囲が拡大されます。短時間労働者の方に影響がある法改正なので、現在パートやアルバイトで就労している方はどのような影響があるのか押さえておきましょう。 ◆【写真3枚】社会保険適用拡大を知っている人はどのくらい? 社会保険に加入する際には「106万円の壁」や「130万円の壁」が話題にあがり、手取り収入が減ってしまうデメリットが注目されがちです。 今回は、社会保険適用拡大の内容や労働者にとってのメリットやデメリットを解説します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
社会保険の適用拡大を知らない人は多い
エフアンドエムネット株式会社が行ったアンケート調査によると、社会保険適用拡大の実施について「知っていた」と回答した人の割合が38.0%、「知らなかった」と回答した人の割合が62.0%でした。 半数以上の人が、社会保険に関する法改正を把握していなかったことになります。今回の法改正では、従業員数51名~100名の企業で働くパート・アルバイトの方が影響を受けます。 つまり、既に社会保険に加入している方は影響がありません。 また、従業員数51名~100名の企業で働いているパートやアルバイトでも、すべての人が社会保険に加入するとは限りません。以下の条件に該当する労働者が、新たに社会保険へ加入します。 ・週の所定労働時間が20時間以上ある ・所定内賃金が月額8万8000円以上ある ・2カ月を超える雇用見込みがある ・学生ではない 自分が新たに社会保険に加入するのか判断に迷う場合は、勤務先に確認してみるとよいでしょう。
社会保険に加入するメリットとデメリット
新たに社会保険へ加入することになった場合、どのような影響があるでしょうか。 以下で、メリットとデメリットの双方を解説します。 ●メリット 社会保険に加入すると厚生年金保険料を納めるため、将来受給できる年金が増えます。年金は終身に渡って支給され、長生きリスクに備えるうえで頼れる制度です。 現役のときに保険料を負担し、将来に備えることは有意義です。 病気やけがにより障害状態と認定された場合には障害基礎年金に加えて障害厚生年金が支給され、亡くなった場合には遺族基礎年金に加えて遺族厚生年金が支給されます(それぞれ条件あり)。 さらに、健康保険に加入することで病気やけがで休業を余儀なくされたときに傷病手当金が支給されます。 また、出産で休業する際には出産手当金が支給されるため、受けられる社会保障が手厚くなる点はメリットでしょう。 公的保険でカバーできるリスクの範囲が広がれば、得られる安心も大きいはずです。 実際に、エフアンドエムネット株式会社が行ったアンケート調査でも「妊娠・出産を経て手当にかなりお世話になったので、好意的に捉えている」「保障が手厚くなることで安心感のようなものが増え、働く意欲が多少上がるのではと思います。」という声が寄せられています。 ●デメリット 社会保険に加入するデメリットは、保険料負担が発生することにより手取り収入が減少する可能性がある点です。 これまで家族の扶養に入っており負担がゼロだった中、急に社会保険料負担が生じることで、家計に悪影響が出るかもしれません。 実際に、エフアンドエムネット株式会社が行ったアンケート調査でも「社会保障で生活が苦しくなるのは本末転倒だと思う。」「社会保険の適用が拡大されると配偶者の控除が受けられ無くなったりする家庭も出てきたりして毎月の保険料が余計にかかったりして大変になりそうな感じがした。」という声が寄せられています。 しかし、社会保険に加入することで将来受け取れる給付が増えます。昨今は平均寿命が延びているため、結果的に負担よりも給付のほうが大きくなる可能性も考えられるでしょう。
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