智弁学園が広島新庄降す 44年ぶり奈良勢2校が8強 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第8日の27日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦が行われ、智弁学園(奈良)が広島新庄を5―2で破り、準々決勝進出を決めた。奈良勢は天理も2回戦を突破しており、2校の8強入りは、第49回大会(1977年)の両校以来。智弁学園は第9日第3試合の準々決勝で、明豊(大分)と対戦する。 【智弁学園と広島新庄 写真で振り返る8強かけた対戦】 打力で上回る智弁学園が逆転勝ちした。1点を追う三回2死一、三塁から垪和、前川、山下の3連続適時打で逆転。その後も効果的に加点した。先発右腕の小畠は直球にスライダー、フォークをバランス良く組み合わせて相手打線を封じ込めた。広島新庄は二回に平田の左前適時打で先行したが、その後は打線のつながりに欠けた。 ◇智弁学園・小坂将商監督 小畠がまさか完投してくれるとは思わなかった。(攻撃では)1巡目と2巡目で相手の配球が変わったが、(逆転した三回は)うまく2、3、4番が対応した。詰まっていたけど、振り切っていたのでヒットになった。 ◇智弁学園・前川右京左翼手 (三回に今大会自身初安打となる適時打)ショートの後ろに落ちるタイムリーだったが、どんなヒットでも打ちたかったので良かった。調子は良くないが、自分のやってきたことを信じて挑みたい。 ◇広島新庄・宇多村聡監督 うちの選手たちが(打撃で)仕留められなかったのが課題。四回以降、大量失点になりかねないと思い、秋山に(投手を)スイッチした。まだまだ甲子園で勝つには甘い。さすがの智弁さんだなと思う。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。