日本の現代アートが集結 「ジパング」展、佐賀県立美術館で開幕 10月20日まで
平成から令和にかけてうまれた現代アートを紹介する特別展「ジパング―平成を駆け抜けた現代アーティストたち―」が24日、佐賀市の県立美術館で始まった。県内外から訪れた人たちが、時代の複雑さや多様性を反映する表現に見入った。初日は、出品作家の多くが所属するミヅマアートギャラリーのエグゼクティブディレクター三潴(みづま)末雄さんが講演した。 笑顔の花を明るい色彩でフラットに描く村上隆さんの「黄色い麦藁帽子の女の子」、サラリーマンのしかばねを積み重ねた会田誠さんの大作「灰色の山」など44点を展示している。唐津市の福郷幸子さん(55)は「有名なアーティストの作品ばかり。バラエティー豊かで面白かった」と話した。 三潴さんは講演で「目で見て楽しむ作品もあるが、考えることを楽しむ作品があってもいい」と述べ、現代アートの魅力や可能性、展示作品について触れた。出品作家の池田学さん(多久市出身、米国在住)は、ビデオメッセージで参加。三潴さんと出品作家OJUNさんの対談も行われた。 特別展は県立美術館主催、ミヅマアートギャラリーが企画協力、佐賀新聞社など後援。 会期は10月20日まで。一般1200円、高校生以下は無料。8月25日は、出品作家の名もなき実昌さんと三潴さんがギャラリートークを行う。時間は午後1時半から約60分。(清川千穂)
清川千穂