『もう1つの花園』出場へ…高校ラグビー・合同チームの東西対抗 高専から夢の舞台に
高校生ラガーマンの聖地、花園ラグビー場。 今年もまもなく全国大会が開幕します。 部員不足のため合同チームで戦う選手も多い中、そうした選手たちを全国から選抜して行われる東西対抗戦『もう一つの花園』に、松江高専の3年生が西日本代表に選ばれました。 【写真を見る】『もう1つの花園』出場へ…高校ラグビー・合同チームの東西対抗 高専から夢の舞台に 日も落ち気温がぐっと冷え込む中、熱心に練習に打ち込みます。 こちらは松江高専のラグビー部。 約10人の部員が日々鍛錬を重ねていますが、なんだかある有名人に似ている選手がいます…。 松江高専ラグビー部 檜谷耕太郎 選手 「たまに大谷翔平に似てるって言われます」 たしかに横からみると、まるでアップ中の大谷さん。 そんな彼は、環境建設工学科の3年生檜谷耕太郎選手。 憧れの花園への切符を手に入れました。 松江高専ラグビー部 檜谷耕太郎 選手 「15人集まらなくて全国大会に出られない人たちが西日本・東日本代表、東西に分かれて花園で戦う」 来年1月に花園ラグビー場で開催される「U18合同チーム東西対抗戦」。 部員不足で15人制の試合に単独校として出場できない選手にも夢を持ってもらおうと始まった「もう1つの花園」とも呼ばれる対抗戦。 檜谷さんはその西日本の代表に選ばれたのです。 松江高専ラグビー部 檜谷耕太郎 選手 「本当嬉しくて花園は小さいときから日本代表の試合だったりプロの試合を見たとこなのでそこに自分が立って試合できることがとても光栄」 高校ラグビーの部員不足は多くの学校が頭を悩ませている問題です。 一昨年、鳥取県では相手チームが、選手のけがなどで試合に必要な15人が集まらず、県予選が1試合も行われないまま花園出場校が決まるという異例の事態も起きました。 松江高専ラグビー部 山口剛士 顧問 「島根県だと石見智翠館と松江高専と出雲高校の3校になります。1チーム15人足りない場合は合同チームとして色んなチームがコンバインしてその中でコミュニケーションとりながら試合を展開していく」 5年生までが在籍する高専。 3年生までは高校の大会には参加できるものの、花園予選には出場しないのが一般的。 しかしチーム数の少ない島根県では松江高専が参加しなくては合同チームが成り立たないため、かろうじて無試合での花園出場を避けている状態です。
ラグビーの競技人口は著しく減少していて、全国的に見ても合同チームでの出場は決して珍しくありませんが、そうした環境の中でも檜谷さんのように日々練習に励み、高みを目指し続ける選手たちがいます。 松江高専ラグビー部 檜谷耕太郎 選手 「僕の強みはロングキックだったり判断のところ。ラグビーは陣取り合戦なんですけど、パスは前に出せないんですけどキックならどこまででも前に出られるので」 つかみ取った「もう1つの花園」への切符。 夢の舞台花園で繰り広げられるU18合同チーム東西対抗戦は、来年1月5日に行われます。
山陰放送