ヤクルト・山崎晃大朗が爆笑スピーチ 髙津監督「引退グッズが余っているようなので買ってあげてください」
● ヤクルト 2 - 5 広島 ○ <24回戦・神宮> ヤクルトは本拠地最終戦を勝利で飾れず、連勝は「6」でストップ。試合後には最終戦セレモニーが行われ、今季限りで現役を引退する山崎晃大朗外野手(31)が笑顔でファンに別れを告げた。 自身4連勝中の先発・吉村は初回、二死二塁で4番・坂倉に右前適時打を許し失点。立ち上がりに先制点を許したものの、2回以降は尻上がりの投球で3回からは3イニング連続3者凡退をマークした。同点で迎えた6回は一死から安打と四球で一、二塁のピンチを招いたものの、3番・矢野を空振り三振に仕留めたあと、続く坂倉は中飛。ピンチを切り抜けガッツポーズを見せた。 7回、8回は再び2イニング連続3者凡退でゼロを刻んだものの、8回122球、4安打1失点、8奪三振1四球の力投も実らず10勝目の権利を得られず降板。それでも“新エース”としての輝きを放ち、9勝8敗、防御率3.19の成績で2年目のシーズンを終えた。 この日が引退試合となった山崎は「8番・中堅」でスタメン出場。途中から右翼へポジションを移しフル出場した。3回の第1打席に右前打を放つと、4回の第2打席、7回の第3打席はいれずも空振り三振に倒れたものの、9回二死で迎えた現役最終打席で鮮やかな左前打を放ちファンの喝采を浴びた。 試合後には最終戦セレモニーが行われ、今季の総括スピーチ中だった髙津監督は「戸田球場では別れのあいさつをしたそうですが、神宮ではしていないので」と、山崎に引退のあいさつを“無茶ぶり”。困惑しながらマイクの前に立った背番号31は「9年間、温かいご応援ありがとうございました。全部が中途半端な選手でした。打っても2割5分、盗塁も2ケタ届かない、打点もちょっと少ない」と語り出すと、球場は爆笑に包まれた。 「そんな中途半端な自分を、監督は辛抱強く使い続けてくれました。最後、中途半端な三振で終わるのは悔しかったんですけども、(山田)哲人さんのホームラン。そして2アウトランナーなしで回してくれた中村さん。真向勝負をしてくれた(広島5番手の)森浦君。本当に感謝したいと思います」と頭を下げた。 最後は「全体的に中途半端な成績でしたけど、本当に9年間ありがとうございました」と締め場内は大歓声。再びマイクの前に立った髙津監督は「引退記念グッズが相当余っているようなので、ぜひ買ってあげてください」とオチをつけ、再び爆笑が起こった。
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