2期目のトランプ氏は、自信を深めた金正恩氏とどう向き合うのか?以前よりも米国の影響力が弱まる可能性も
2025年にトランプ氏が2期目の政権を始めるとき、1期目に会ったことがあり、そしてその時より自信を深めた北朝鮮の指導者・金正恩氏と向き合うこととなる。 トランプ氏は1期目で、北朝鮮に対して好戦的な脅しをかけたり―― :: 2017年8月8日 「彼らは世界がかつて見たこともないような炎と怒りに直面するだろう」 そうかと思えば、核・ミサイル問題を巡って北朝鮮の独裁者と異例の3度にわたる首脳会談を行った。 「我々は非常に良い関係を築いてきた」 「昨日、北朝鮮と非常に良い会談を行った」 「私と金正恩氏との関係は良好だ」 だが結局これらの会談は行き詰まり、北朝鮮に持続的な変化をもたらすことはできなかった。 トランプ氏が金正恩氏と最後に会談して以来、北朝鮮は米本土や地域の軍事基地を射程に収める核弾頭が搭載可能な大陸間弾道ミサイルや兵器の備蓄を大幅に増強した。米韓の当局者は北朝鮮が核実験場も再開し、金正恩氏の命令があればいつでも核実験を再開する準備ができていると指摘した。 北朝鮮は今年ロシアと、相互防衛条項が含まれる条約を締結した。米韓およびウクライナの当局者は、北朝鮮がウクライナ戦争でロシア軍を支援するために数千人の兵士を派遣したと述べた。 ロシアとの結びつきが強まると、米国の影響力は弱まる可能性がある。ロシアは北朝鮮に石油をはじめとする物資を供給しており、国連の制裁違反を監視していた専門家委員会の活動期間延長を拒否した。 トランプ陣営は、金氏との新たな会談を進めるかどうかについてコメント要請に直ちには応じなかった。しかし韓国の外交筋や北朝鮮専門家らは、トランプ氏のこれまでの発言は、いずれ金正恩氏との対話を再開する可能性があることを示唆していると指摘した。