二宮や松潤が存在感も意外な大物が下位…旧ジャニーズタレント32人「潜在視聴率ランキング」大公開!
4月10日、『STARTO ENTERTAINMENT』が本格始動した。かつての所属事務所が″戦後最大の性犯罪″とまでいわれたスキャンダルに見舞われても、人気のある旧ジャニーズタレントは、以前と変わらずテレビ局に起用され続けている。では、本当に数字を取るタレントをテレビ局はどう見極めているのか? その指標の一つとなるのが「潜在視聴率」だ。 【極秘データ入手】上位はやっぱり…旧ジャニーズタレント「潜在視聴率ランキング」一覧…! 「潜在視聴率とは、過去の視聴率データや視聴者に対する調査に基づいて、タレントがバラエティ番組やドラマなどに出演することによって稼ぎ出すであろう視聴率を各テレビ局が独自に予測して数値化したものです。民放キー局の幹部や大手広告代理店の担当者らが閲覧できる数字で、最近のタレントのギャラは潜在視聴率を参考に算出されています」(キー局関係者) タレントたちにとっては、自分の価値を査定する非常に重要な数値だ。今回、FRIDAYは大手テレビ局が算出した旧ジャニーズタレント32人の潜在視聴率を入手し、ランキングを作成した。’23年4月から今年4月までの約1年間をベースに導き出されたデータだけに、そこには今現在のタレントの価値が如実に表れていた。 これらの数値をもとに、かつて一世を風靡した国民的アイドルたちの明暗と、台頭する新世代のタレントの顔ぶれをみていこう。 ◆『嵐』一強の時代 人気トレンドは下降気味だが、テレビ局が最も重視するとされるコア層(13~49歳男女)に加え、男女全体層(10~69歳)で上位を独占するのは’20年に活動休止した『嵐』のメンバーだ。近年『VIVANT』(TBS系)や『だれかtoなかい』(フジテレビ系)で存在感を見せつけた二宮和也(40)は、男女全体層とコア層で2冠を達成。『どうする家康』(NHK)以来露出のない松本潤(40)も、男女全体層で8%(3位)と高い数値を記録している。 「『嵐』のファンのことをSICK(病気)とかけて『アラシック』と呼んだりするが、それだけ依存性の高いタレントだと思います。以前より総じて露出は減りましたが、だからこそテレビに映るとファンではなくとも視聴者が反応してしまう。その結果、視聴率に大きな影響を与えるのです」(民放テレビ編成担当者) あるテレ朝関係者は、『嵐』の4人についてこう語った。 「『嵐』はメンバーそれぞれのバラエティスキルが非常に高い。気の利(き)いたコメントも言えるし時にはカラダも張ってくれるので、制作サイドからすると助かっています。グループの中でキャラが被っていないというのも、4人が上位を独占している理由ですよね」 片や、『嵐』と同じく国民的アイドルとしてテレビの画面を彩っていた『SMAP』は、明暗が分かれる結果となった。バラエティやワイドショーのMCとして君臨し続けている中居正広(51)は男女全体、コア層ともに5位にランクイン。その一方で『新しい地図』の3人は伸び悩み、木村拓哉(51)は男女全体で下位の28位、コア層で29位、F1層(20~34歳の女性)では32位という衝撃的な結果となった。 前出とは別のキー局編成担当者は木村の数値をこう分析した。 「『ロングバケーション』(フジテレビ系)などに出演していた時代の木村は、確かに視聴率の王だった。ただ、昨年はテレビへの露出は『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)のみで、CMも降板している。一般の視聴者は露出の数に影響されるため、潜在視聴率も低迷したのでしょう」 ◆台頭する新世代 カリスマの落日を横目に、山田涼介(30)や平野紫耀(しょう)(27)といった新世代が台頭している。 「F1層で1位を獲得していることからわかるように、山田は固定ファンを多く抱えている。また、連ドラで主演を任される演技力も兼ね備えています。昨年は『ブルーロック』のCMにも出演するなど、調査対象期間の活躍が目立ったため、高い順位になったのでしょう。 平野に関しては、『Number_i』になって初のシングルが、『TOBE』自社サイトのみでの発売にもかかわらず、50万枚近く売れた。目に見える大きな数字を持っていると、テレビ局側としても起用しやすい。彼は『イヴ・サンローラン』や『ルイ・ヴィトン』の広告塔もやっていて、業界的にもグレードが上がっている。『TOBE』が上手く売り出していると感じます」(制作会社スタッフ) 今年3月、およそ10年間にわたって続いた『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)が終了し、同月には堂本剛(45)が『SMILE-UP.』を退所したが、キンキの潜在視聴率は高い値を示している。 「キンキの新たな冠番組を望む視聴者の声は多い。彼らのトーク力は旧ジャニーズの中でも随一という評価が多く、二人の関係性も良いので局としては起用しやすく、それが潜在視聴率の値に表れています」(フジテレビ局員) 男女全体で13位に位置した山下智久(39)は、今後の伸びが期待される。 「海外挑戦を終えて、タレントとして一皮むけた。この間培った演技力を活かし、主演を務めた『正直不動産』(NHK)は業界で高い評価を受けました。その結果が、しっかりと潜在視聴率に反映されている。今クールの『ブルーモーメント』(フジテレビ系)も話題を集めており、今後はもっと露出が増えていくと思います。それに伴って、潜在視聴率も伸びていくでしょうね」(TBS関係者) いまだ制作サイドから重宝される旧ジャニーズタレントたちの今後について、同志社女子大学学芸学部メディア創造学科教授の影山貴彦氏はこう語った。 「これまで、旧ジャニーズは競合事務所のタレントを排除するような動きがあった。他事務所やメディアとの関係が正常化していくことを期待します。彼らのファンも、『ジャニーズ』という名前にこだわる人ばかりではない。『STARTO』として看板が替わっても、彼らには変わらず支持を得る魅力があるということです」 明暗分かれるベテランと勢いに乗る新世代。かつての体制が崩壊した今、公平かつ苛烈な視聴率競争が始まったのである。 『FRIDAY』2024年5月10・17日号より
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