兄弟でラグビー全国出場 「勝利に貢献を」と闘志 小学生時代から切磋琢磨/岡山・津山市
この冬、ラグビーで別々の全国大会に出場する岡山県津山市の中高生の兄弟がいる。津山ジュニアラグビースクールの宮地太陽君(15)=鶴山中学校3年=は県の選抜メンバーに選出。兄の津山高専2年・昭太郎さん(16)は全国高専大会に挑む。ともに「持ち味を見せて勝利に貢献したい」と闘志をみなぎらせる。
2人とも津山ラグビースクール出身で、小学生時代から切磋琢磨(せっさたくま)し、ライバル心を燃やしてきた。
太陽君はスタンドオフとウイング、フルバックをこなし、足が速くトライゲッターとして期待される。選抜チームは県南の岡山と倉敷のスクールが大半を占める中、太陽君は津山ジュニアから唯一選出。11月の中国・四国代表決定戦で徳島県選抜を下し、6年ぶり8回目の全国切符をつかんだ。
第30回「全国ジュニアラグビー大会」は今月25日から27日まで東京都で開催。地区予選を勝ち抜いた16チームが参加し、岡山県選抜は26日に東京都中学校代表と対戦する。
太陽君はたび重なるけがを乗り越えての全国。「周りの状況を判断しながらトライを決め、勝利に導きたい。ラグビーは楽しい競技ということを多くの人に知ってもらいたい」と意気込む。
昭太郎さんはスクラムハーフで、テンポ感のあるパス出しでチームにリズムをもたらす。津山高専は11月の地区予選を勝ち抜き、1月に神戸市で開かれる第55回「全国高専ラグビー大会」へ。中国・四国第1代表として11年連続12回目の出場となる。
大会は1月4日から9日まで兵庫県神戸市で開催され、津山高専は1月5日、神戸高専と仙台高専広瀬の勝者と対戦する。昭太郎さんは「兄弟で全国大会に出場できるとは思っていなかったので新鮮な気持ち。得点をアシストできるよう、しっかりとパスやキックを出し、優勝を目指す」と決意を示す。
全国大会への“ダブル出場”に2人は「岡山や津山のラグビーを盛り上げたい」と活躍を誓った。
津山朝日新聞社