ミームコインブームでのファンダメンタル分析の重要性
ミームコインを超えて
メディアによる絶え間ないニュースやバイラルマーケティングを差し置いても、ミームコインの魅力は理解できる。実質的な価値がないと揶揄されることも多いが、ミームコインはそのパフォーマンスで世界を驚かせている。 2021年の最初の5カ月間でドージコインの価値が1万2000%上昇したのは、その一例だ(ただし、12月中旬までに価格は80%下落した)。最近では、ドッグウィフハット(WIF)とぺぺコイン(PEPE)が同様の結果を出しており、前者はリキッドファンドのStratosが2024年第1四半期に137%のリターンを記録することに貢献した。 ミームコインは一般的に、基本的な価値や実用性に欠けるが、投機に参加するトレーダーの信念によってその運命は揺れ動く。しかし、だからといって、単に念じるだけでミームコインを価値あるものに変えることができるわけではない。徹底的な分析とリスクの明確な理解なしにミームコイン市場に参加することは、投資ではなく、事実上ギャンブルだ。 ファンダメンタル分析の重要性は、特にボラティリティの高い市場においては、いくら強調しても良い。これらのツールは、奇跡の急成長を遂げる次なるトークンを追い求める無謀な衝動に駆られることなく、綿密な調査と確かな証拠に基づいて意思決定する力を投資家に与えてくれる。 ミームコインの評価にも使用可能なものを含めた、有意義な評価フレームワークは、ボラティリティの高い時期の市場ダイナミクスをより深く理解することに役立つ。これらのテクニックを使えば、盛り上がりの正体を見抜くことができる。 盛り上がりは、幸運な一部の人にとっては魔法のようなものかもしれないが、それ以外のほとんどすべての人にとっては効果がないもので、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でマシュー・マコノヒーが演じたキャラクターのセリフを引用すれば「妖精の粉」だ。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:ドッグウィフハット(Know Your Meme)|原文:In Defense of Fundamental Analysis Amid Memecoin Mania
CoinDesk Japan 編集部