半田健人&芳賀優里亜、「『仮面ライダー555(ファイズ)』は青春」 20周年の新作は「らしさを守るのも務めだと思った」
■『555』は“高校4年生”であり“青春”
――撮影をされてみて、難しかったシーンなどはありましたか? 半田:難しかったところは特にありません。というのも、もう20年前ですけども、1年間ずっと演じていましたし、僕にとっては実質デビュー作のようなもので、とても大きな洗礼を受けているんです。なので、もう役が染みついちゃっていて。新しい台本であれ、当時とは違う現場であれ、『555』を撮るとなれば、僕は“巧”になるんです。時間が空いたから忘れるということは全くないんですよ。 芳賀:不思議だよね、あの感覚は。 半田:特に今回は真理もいるし、海堂直也(演・唐橋充)もいるし、草加雅人(演・村上幸平)もいる。だから、世界観により入り込みやすかったです。難しかったのはむしろ、本作から登場した新キャストの若い子たちだったんじゃないかな。 芳賀:確かに。オリジナルキャストとは何の違和感もなくできたけど、新しく加わるみんなとの距離感は、多少なりとも意識はしたかも。若い子たちは若い子たちで楽しそうにやっていたので、そこに入り込み過ぎないようにしなきゃと思っていました(笑)。 半田:未来ある若者に迷惑をかけちゃいかんってね(笑)。でも僕らも僕らでね、『555』の現場に戻ってきたら気持ちは若くなるんです。当時に戻っちゃうんですよね。 芳賀:戻りますね。それはきっとスタッフさんも含めてそのはず。 半田:年を重ねても、出会ったときの関係性は変わらない。スタッフさんから見たらたぶん、僕たちは未だに子どもに見えているんじゃないかな。 芳賀:それが私たちにとっても、心地いいんですよね。 半田:そうね。 芳賀:やっぱり1年間って大きいですよね。子どもだった私にとっては、もはや青春でした。みんなでひとつのものをよりよくするために制作する。それが、ちょっと学園祭に近い雰囲気もありつつ、でも真面目にお仕事をしつつ。 半田:僕も同じですよ。当時は高校3年生の途中でしたから。高校4年生が『555』っていう感じです。すごくいい時間をいただいたなと今も思っていますし、そのときにできた絆や友情は宝になっています。