新入生"9人→29人"に急増!過疎の町で閉校の危機を打開する『3つの秘策』…全国から生徒が集まる高校 最先端の「ドローン授業」にも熱視線 北海道福島町
町を挙げた3つの成功の鍵
1.快適な生活空間 どうやって閉校の危機を乗り越えたのか?そこには3つの成功の鍵がありました! 2年連続で新入生が10人を下回れば閉校…。瀬戸際に立たされた北海道福島商業高校に、この春は2023年の3倍以上!なんと29人が入学しました。 町を挙げて取り組んだ起死回生の打開策。その3つの成功の鍵とは!
「洗濯機と冷蔵庫と上には2機の乾燥器。こちらがシャワー。こちらが浴槽です。もうひとつ奥にもあります」(北斗市出身の1年生 野崎紘平さん) 復活の鍵、1つ目は町外から学生を招くための快適な生活空間の新築!予想外の新入生の数にもう1棟の建設を始めたほどなんです!
ボリュームいっぱい、朝晩は手作りバイキング! 都会のカフェをイメージした休憩スペースには、スマホを充電できるコンセント付きのテーブルも! 皆が集まって過ごせるコミュニケーションラウンジはおしゃれなつくりでゆったり!まるでリゾート気分です。 全室1人部屋!エアコンやWi-Fi完備で至れり尽くせり。しかも家賃は食費だけのひと月3万円です。
2.最先端の授業 続いて復活の鍵、2つ目は最先端の授業です。 「プログラムをやっているのをパンフレットで知ったのでこの学校を選びました」(松前町出身の2年生 田畑斗羽さん) 福島商業では2023年からデジタル分野の授業を導入。プログラミングなどこれからの人材に求められる技術が学べます。
その技術の1つが…。 「正面を向いたままでホバリングをお願いします」 ドローンの操縦資格です。札幌市から招いた講師が操縦の基礎を教えます。 ただ飛ばしてるみたい?もちろんそんな事はありません! 「勝手に進む方向と、入力する方向が一緒になってしまい安定しなくなる」(北斗市出身の1年生 野崎紘平さん)
訓練で使うドローンはひと昔前の古いモデル。微妙な空気の変化で簡単に機体は思わぬ方向に流されてしまいます。 「今回の機体は補正する機能をOFFにしているので流れていく。自分が意図していない方向に進んでいくのはかなり恐怖があると思う。それに対してしっかり対処するのをカリキュラムに組み込んでいる」(スカイテックドローンスクール 漆崎志保さん) カーテンを閉じサングラスをかけて暗闇を飛行する訓練や、吊り下げた荷物を投下する訓練も行います。 「一瞬の判断が重要です。長くとどまって、おっ!」 「入った!うれしい!」 「自分が本当にドローンなんてできるかなという感じだったけれど、思うように操作できるようになりすごくうれしかった」(石狩市出身の1年生 岩坂千菜さん)
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