25㌔で富田(男子)、横尾(女子)初V ランナー力走 与那国一周マラソン
第30回日本最西端与那国島一周マラソン大会(主催・与那国町、主管・同実行委員会)は9日、与那国中学校を発着点に東回りで島を一周する25㌔と、西崎灯台を出発する10㌔コースで開催された。25㌔男子は富田繁生(43)=那覇市=が1時間36分9秒、女子は横尾奈月(42)=同=が1時間43分2秒で、ともに初優勝を飾った。 10㌔男子は鵜瀬和秀(35)=千葉=、女子は原聖子(45)=与那国町=が優勝した。 開会式では、30回記念として、第1回大会から30回連続で出場している池原美智子さん(65)=石垣市=が表彰され、第31回大会の無料出場権が手渡された。 池原さんは、孫とともに親子3代で走ることが目標だといい「来年もまた出ます」と笑顔で答えた。選手宣誓も務めた。 実行委員長の糸数健一町長は「晩秋を迎え、場所によっては肌寒い季節となったが、ここ与那国島は温暖な気候で、快適にマラソンを楽しめる季節となった。ひとりでも多くの人がゴールすることを祈っています。ぜひその達成感を味わっていただきたい」とあいさつした。 天候は、前日まで雨風にさらされた与那国島だったが、この日は朝から晴れた。スタート時間の午後になると空には雲がかかり、日差しを遮った。気温は27度、湿度は90%に迫る蒸し蒸しとしたコンディションだったが、時折吹く海風が、ランナーの汗を乾かした。 25㌔コースでは午後1時に西棒座の勇壮な太鼓で場を清め、ランナーはスタート。糸数健一町長がスターターを務め、先頭から一斉に走り始めた。 レース終了後ランナーは、石垣から応援に駆け付けた自衛隊の入浴施設で疲れを癒した。閉会式では入賞者が表彰された。その直後の「ふれあいパーティー」では、陸上自衛隊第15音楽隊の演奏や伝統芸能、ハワイアンフラ、お楽しみ抽選会、長間孝雄さんの島唄ライブが行われた。