元代表の小野伸二さん、サッカー生活「幸せな時間」 気候問題の影響も提起 きょうタピスタでイベント
サッカー元日本代表でJリーグ特任理事の小野伸二さん(44)が小学生対象のサッカー教室と社会の持続可能性についてトークセッションする「Jスマイルフットボールツアー」が3日、タピック県総ひやごんスタジアムで開かれる。小野さんは2日、沖縄タイムス社を訪れ「楽しさを伝え、プレーできる喜びを感じてほしい。サッカーをする上でも気候は大事な要素。子どもたちが大きくなった時、プレーできる環境がなくならないように興味を持つことが大切だ」と語った。(伊集竜太郎) 【動画】小野伸二さん「ボールは勝手に止まっちゃう」 沖縄で「Jスマイルフットボールツアー」 同ツアーは小野さんをメイン講師にサッカーを通して気候問題も伝える。Jリーグでも台風の激甚化や線状降水帯による集中豪雨などで中止となる試合が以前より増えており、競技を楽しめるように気候変動対策への理解を促すことも狙い。4月28日に東京・味の素スタジアムから始まり今回が2回目で、来年3月までに全国で計20回を予定する。 昨季で現役を引退した小野さんは2019年シーズン途中から当時J2のFC琉球に加入し、2季で計23試合に出場。デビュー戦ではホーム戦歴代最多の1万2019人の観客数を記録した。「いい雰囲気の中でサッカーをさせてもらい、楽しい時間を過ごせた」とほほ笑んだ。 現役生活を振り返り「記録として何か残したことはなかったが、皆さんの記憶にたくさん残していただけたことは、サッカーをやっていてすごく良かったと思う。その中でたくさんの人との出会いもあって幸せな時間だった」と語った。 沖縄の子どもたちには「小さい時は負けず嫌いの気持ちを持ち続けてほしい。どこと対戦するにしても絶対勝つという気持ちを持って、負けた時の悔しさは忘れないでほしい」と強調。「他県と試合をする回数は本州に比べたら少ないと思うが、そこを受け入れて自分次第で上にいけるんだということを忘れないで努力してほしい」とエールを送った。 同ツアーは3日のFC琉球とカマタマーレ讃岐戦の前に開かれ、参加者は既に締め切っている。試合前には引退セレモニーも行われる。